特集｜ロースターは燃えているか？

コーヒーは焙煎で選ぶ時代へ

ここ数年、“サードウェーブ”と呼ばれるコーヒームーブメントとともに、たびたび耳にするようになった「ロースター（焙煎機）」。これまでも、街のコーヒー店や老舗店などで“自家焙煎”を掲げる店はあったが、なぜいま改めて注目を集めているのか？　「コーヒーの味わいは、焙煎までの工程で8割方決まる」という認識がコーヒー愛飲者に浸透したこともあるが、それに応えるようにして「もっと美味しいコーヒーを飲んでもらいたい」と人一倍情熱をもつ店主が、ロースターの世界の扉を我々に開いてくれたようだ。

Interview & Text by FUJII AkiPhotographs by JAMANDFIXEdited by TANAKA Junko (OPENERS)

第1章「焙煎士に訊く、ロースターとの付き合い方」

豆の種類によって異なるベストな焙煎を
焙煎士に尋ねながら、自分好みの一杯を見つけよう

20キロ、5キロ、1キロと3台のロースターを備える、銀座のコーヒー豆専門店「TORIBA COFFEE」で、焙煎の基本工程から、焙煎度合によるコーヒーの味わいの変化、ロースターとの付き合い方まで、焙煎のイロハをうかがった。白衣姿でロースターに向き合う焙煎士・滑川裕大さんに導かれ、濃くて深いロースターの世界へ足を踏み入れてみるとしよう。

第2章「マイ・ロースターを求めて」

焙煎後の飲みごろの豆を買い、
その豆を挽きたてで味わえる、至福の6軒へ

ロースターの魅力を知ったあなたは、もうお気づきだろう。「世界中のコーヒー豆×焙煎士」の出会いによって、数えきれないコーヒーの味わいが生まれることを。第2章では、都内でロースターを備える6軒のコーヒー店をピックアップする。焙煎後の飲みごろの豆を買い、挽きたてのコーヒーを飲みながら、自分好みのコーヒーを探ってみよう。

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