令和の銀ブラに欠かせない新名所がバーニーズ　ニューヨーク銀座本店内に誕生！

BARNEYS NEW YORK｜バーニーズ　ニューヨーク

1990年の新宿店のオープン以来、数多くのファッション好きを魅了してきた「バーニーズ　ニューヨーク」。これまでの伝統を継承しつつ、未来へ向けた創造的な挑戦をコンセプトに、銀座本店が大幅なリニューアルを遂げる。バーニーズらしさが凝縮された上質な空間の中で体験すべきは、新設されたカフェエリア「クラウドロースター」による極上の一杯だ。

Text by KAWASE Takuro

時代の最先端を映し出す日本一のショッピング街

大正時代から使われている「銀ぶら」という言葉は、文字通り銀座をぶらぶらと歩き回ることを指すが、もう一つの語源が有力だという説もある。それは、銀座で当時珍しかったブラジル産コーヒーを飲むことが「銀ブラ」の語源であるというものだ。どちらが本当なのかは未だ判然としないが、今も昔も流行の最先端を求めて銀座を歩き回るという点においては同じである。

“UNION SQUARE（ユニオンスクエア）”と名付けられた1Fのスペース。感度の高いブランドやアーティストとのコラボレーション企画を期間限定で展開する。

リーマンショック以降に変貌していった街並み

老舗百貨店や世界の一流品を集めた専門店がひしめき合う銀座は、少し歩き回るだけで新しい発見があった。しかし、2000年代から海外高級ブランドの旗艦店が次々と立ち並び、そこへファストファッションブランドの大型店が加わったことが決定打となり、街の様相は大きく変貌していった。街の至る所にチェーン店が進出し、個性的な専門店や飲食店は次々と閉店や移転を余儀なくされた。

CHELSEA GIFT（チェルシーギフト）と名付けられたエリアには、実用的なカトラリーからポップなアート作品まで、ギフトにもぴったりなアイテムを取り揃えている。

どの街でも買える、味わえる店は銀座に必要ない

そんな時流に抗うかのように根強いファンに支えられてきたのが、2004年にオープンしたバーニーズ　ニューヨーク銀座本店だ。歴史ある交詢ビルの外観を活かしたショーウィンドウ、地下1階から３階までの広々とした空間、うるさがたをも納得させる品揃えと接客は、まさに銀座という街が持つ特別感を凝縮していたからだ。20年余を経て行われた今回のリニューアルにおいても、その本質を変えることはなく、ここでしか出会えないアイテム、ここでしか体験できないホスピタリティを強化した。

バーニーズらしく上質で独自性を重視したフード＆ドリンクを提供する新設のカフェエリア。ここでしか味わえないオリジナルのスウィーツや手土産に最適なペイストリーも用意。

リニューアルの目玉はここだけのカフェスペース

ショッピング中に一息つける余白の空間として生まれたカフェエリアは、「クラウドロースター」がプロデュースに携わった。世界中から厳選した希少なコーヒー豆の特性を余すことなく引き出すために、日本を代表する焙煎士たちが集結し、これまで味わったことのない個性豊かな１杯を提供する。セレクトショップ内のカフェはもはや珍しくないが、この「バーニーズカフェバイクラウドロースター」なら明らかな違いを感じられるはずだ。上質かつ刺激的なショッピングと新時代のスペシャルティコーヒーは、まさに令和の銀ブラに欠かせないスポットになりそうだ。