女性起業家の"リアルな声"を届ける「ボールド ウーマン アワード 2025」
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2025年12月24日

女性起業家の"リアルな声"を届ける「ボールド ウーマン アワード 2025」

 

Veuve Clicquot|ボールド ウーマン アワード

 
シャンパーニュメゾン ヴーヴ・クリコが主催する「ヴーヴ・クリコ ボールド ウーマン アワード 2025」が11月27日に開催された。日本では5回目の開催となる今回のテーマは、挑戦の裏側にある"Real Voice(リアルな声)"。授賞式では、ビジョンケア代表の髙橋政代氏がBold Woman Award(BWA)を、ASTRA FOOD PLAN代表の加納千裕氏がBold Future Award(BFA)を受賞し、それぞれの挑戦の軌跡と想いが語られた。
 

Text by WASEDA Kosaku

数字では測れない挑戦に光を当てる

 
世界経済フォーラムの最新データによれば、世界の男女格差の到達度は68.8%まで進んでいる。しかし日本は118位と、G7内では最下位だ。ポストコロナの起業ブームが鈍化し、起業のジェンダーギャップは2021年から変化のないなか、ヴーヴ・クリコは"数字"だけでは見えにくい現場の意思決定や挑戦の動機、無意識のバイアスといったリアルに焦点を当てた。
 
同メゾンが実施する国際調査「Bold International Barometer」では、25カ国約4.9万人の声を通じて、女性起業家が直面する資金調達の困難さ、ロールモデル不足、規範や偏見などの構造的障壁を定量化している。今回のアワードでは、こうしたデータを足がかりに、受賞者や審査員、歴代受賞者が数字では測れない挑戦の裏側を語り合い、経験と知見を共有する場となった。
 
ヴーヴ・クリコは、創業200周年となる1972年に、メゾンを世界的ブランドへと発展させた若き女性経営者マダム・クリコの精神を継承し、「ヴーヴ・クリコ ビジネスウーマン アワード」を創設した。大胆な精神、独自の創造力、起業家精神と多様性を持つ世界の女性リーダーを表彰・支援するこの取り組みは、現在「Bold by ヴーヴ・クリコ」として活動を広げ、これまでに世界27カ国で450名以上の女性リーダーに光を当ててきた。
 
2019年にフランスで開催したフォーラムでの調査では、フランスでは起業を目指す女性の91%が女性起業家から刺激を受けていると感じているものの、成功を収めた女性起業家の名前を挙げられるのはわずか12%にすぎなかった。この課題解決に向けて、2020年より従来の「Business Women Award」を「Bold Woman Award」に改名・発展させ、持続可能な未来を見据えた包括的な女性支援プログラムとして世界的に支援を強化している。
 
今回の授賞式は、ヴーヴ・クリコ新社長のトーマス・ミュリーズ氏のビデオメッセージで幕を開けた。同氏は、このアワードが単なる賞ではなく、女性起業家の挑戦を支え、社会に持続的なインパクトを与えるムーブメントであることを強調し、「力を持つ女性は変革を推進し、若い世代も『私にもできる』と信じるきっかけとなる」と語った。
 
加納千裕氏
 
Bold Future Awardを受賞した加納氏は、「この度は栄誉ある賞をいただき、誠にありがとうございます。今回の受賞が次に続く女性起業家のロールモデルになれば嬉しく思います」とコメント。父の挑戦と失敗の経験を受け継ぎながら、食品業界での技術を活かして新たな事業に挑戦した経緯を語った。
 
髙橋政代氏
 
Bold Woman Awardを受賞した髙橋氏は、「『自分が治療をつくる』という思い込みがきっかけで、大学病院から理化学研究所へ移る決断をしたことは、私の人生で最も大きな冒険でした」と振り返った。再生医療分野での挑戦について、留学中に新しい概念に出会い、目の前の困っている患者を助けたいという切実な思いが原動力となったことを明かした。
 
 
授賞式後に行われたパネルディスカッションでは、「Real Voice―女性起業家たちと語らう夜」をテーマに、挑戦の原動力や両立の壁、つながりが生む力について意見が交わされた。スペシャルゲストとしてタレントのRIKACO氏も参加し、自身の経験に基づくメッセージを届けた。
 
ヴーヴ・クリコ インターナショナル バロメーターの調査によると、男性は経済的な成功を動機に起業することが多い一方で、女性は自身の価値観や信念、感動したことを原動力に起業に踏み出す傾向があることが明らかになっている。今回の受賞者の経験もこの傾向を裏付けるものとなり、経済的な成功だけでなく、自身の価値観や信念に従って挑戦することが女性起業家の原動力になっていることが改めて浮き彫りになった。
 
ゲスト・審査員
 
 
審査は、起業・経営・金融・クリエイティブなどの有識者および歴代受賞者で構成する審査委員会が、「大胆さ」「洞察」「継続性」「社会的インパクト」の評価軸で公平性・透明性を重視して実施された。2025年は"賞"にとどまらず"コミュニティ"へと広げ、起業までの歩みや日本人ならではのリーダーシップ、つながりの意義などを通じて、肩書を超えて一人の起業家としての本音を共有し、次世代へ力強いメッセージを発信する場となった。
 
世界各国でも同様の活動が展開されており、「Bold Woman Dinner」や「Bold Conversations」といった対話型イベントを通じ、女性リーダーたちが自身の経験をシェアしている。ヴーヴ・クリコのシャンパーニュと共に、勇気や創造性を体現するインスピレーションあふれるセッションが各地で展開されている。
 
 
今回のセッションでは、リアルな挑戦の実体験を共有することで、参加者に勇気を与え、これからの時代を創り出すきっかけの場になった。数字だけでは測れない挑戦の裏側にある"リアルな声"を届けることで、次世代の女性起業家たちへの道標になるのだ。
 
問い合わせ先

ヴーヴ・クリコ
http://www.veuveclicquot.com

 
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