8万杯分の余剰ビールを革新的な香りと味わいのジンに再生｜The Ethical Spirits & Co.

The Ethical Spirits & Co.｜エシカル・スピリッツ

廃棄するはずの8万杯分のビールを革新的な香りと味わいのジンに再生。余剰ビールを蒸留したエシカルなジン

エシカル・スピリッツは、新型コロナウイルス感染拡大の影響で余剰となったビールを蒸留によって特製ジンへと再生。「REVIVE」として2020年9月9月4日（金）から数量限定発売された。

Text by YANAKA Tomomi｜Edit by TSUCHIDA Takashi

売り上げの一部は苦境に立つアーティストたちに寄付

新時代のジンやウィスキーを生産する蒸留ベンチャー、エシカル・スピリッツ。これまでにも日本酒生産工程の最後に生成される酒粕を再蒸留してクラフトジンを生産するなど「循環経済を実現する蒸留プラットフォーム」をモットーに活動している。

今回は「バドワイザー」ブランドをグローバルで展開するアンハイザー・ブッシュ・インベブジャパン、老舗日本酒メーカー月桂冠が協力。新型コロナウイルス感染拡大の影響でイベントがなくなり、余剰となった約8万杯分のビールをジンとしてよみがえらせた。

エシカル・スピリッツはビールを蒸留し、ジンに変える技術を月桂冠に提供。月桂冠は提供された技術により実際に廃棄予定であったビールの蒸留、バドワイザーはビールの提供を行ない「REVIVE」を完成させた。

8万杯分の余剰ビールを革新的な香りと味わいのジンに再生｜The Ethical Spirits

「REVIVE」はバドワイザーの製法や背景をリスペクトしつつ、革新的な香りと味わいのジンにすることを目指し開発。バドワイザーを蒸留した原酒に、ジュニパーベリー、ホップ、レモンピールを漬け込み、蒸留。ここにジュニパーベリー、ブナチップ、シナモンを漬け込み、その後、ビール・三温糖を添加することで、「コンパウンドジン」としての軽やかさと気品のある味わいに仕上げられた。

さらに、新型コロナウイスの影響で損失額が1750億円に上るなど、未曽有の危機に直面しているエンターテインメント業界に対して、バドワイザーによるカルチャー支援プロジェクト「RE:CONNECT」が発足。エシカル・スピリッツも「REVIVE」の売り上げの一部を苦境に立つアーティストや事業者に還元していく。