ワインボトルそのものがコレクト対象!? 伊「オルネッライア 2019」最新ヴィンテージのテーマは「イル・ヴィゴーレ(力)」|ORNELLAIA
LOUNGE / EAT
2022年6月11日

ワインボトルそのものがコレクト対象!? 伊「オルネッライア 2019」最新ヴィンテージのテーマは「イル・ヴィゴーレ(力)」|ORNELLAIA

ORNELLAIA|オルネッライア

醸造家が完成させた至高の味わいを、スウェーデンの芸術家が、アート作品を通じてビジュアライズ

イタリア・トスカーナ地方で育まれるプレステージワイン「ORNELLAIA」(オルネッライア)。このワイナリーは、味わいそのものの素晴らしさもさることながら、毎年、発表されるボトルのアート作品についても世界で注目されています。その最新ヴィンテージである「オルネッライア 2019」の貴重なアートボトルがついにヴェールを脱ぎました。

Text by TSUCHIDA Takashi

イタリア・トスカーナ地方で造られた“グランヴァン”(偉大なワイン)

1981年に創業するや、そのワイン品質の高さで、瞬く間に世界のトップブランドの一角として仲間入りした「オルネッライア」。イタリア、トスカーナ地方ボルゲリ村で作られる「オルネッライア」のブドウは、フランスのボルドー地方と同様に、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、プティ・ヴェルドなど、ボルドー原産の品種を数多く生産。ボルドーワインと同様に、それらをアッサンブラージュ(ブレンド)しています。
したがって、出来上がるワインは長期熟成に耐える、伸びしろの非常に高いもの。ボルドーワインの多くが力強く、肉料理やジビエにも負けない個性を放つのに対し、「オルネッライア」もまたボディがしっかりとした複雑な香りと味わいを特徴としています。
なかでも、2019年のヴィンテージ(2019年に造られたブドウを醸造・熟成したもの)は、力強い出来。それは2019年のこの地方の天候によるものです。そして、力強いということは、すなわち今後の経年変化にも大いに期待が高まるところ。ワインラバーは、ヴィンテージ売り出し時にボトルを買い付け、将来的にワインがさらに熟成していくことを楽しみにします。飲んでよし、評価が高まって価格が高まったところで販売するもよし。そうやって、ワインの成長していく過程をともに楽しむのが、プレステージワインとの付き合い方です(買ってすぐ飲むのは非オススメですよっ)。
というわけで、「オルネッライア2019」は、個人的にも買いの1本と思っているのですが、そのワインの特徴をアート作品へと昇華させたボトルを紹介させてください。「オルネッライア」では、2006年のヴィンテージ以降、芸術家とタッグを組み、その年のワインの出来・味わいを視覚化して、111本のアートボトルを創る取り組みが行われています。プロジェクト名は、「ヴェンデミア・ダルティスタ」。直訳すると、“芸術家の収穫”だそうです。
「オルネッライア2019」のテーマは「イル・ヴィゴーレ(力)」だったのですが、スウェーデンの芸術家、ナタリー・ユールベリ氏とハンス・ベリ氏は、ボトルに土をつけ、そこから植物が芽吹くような姿を作り出しています。この土は、オルネッライアの畑の土であるということも見逃せません。
スウェーデンの芸術家、ナタリー・ユールベリ氏とハンス・ベリ氏
このアート作品は、オークションで競売され、その収益は寄付されるというストーリーでして、一般の人々に手に渡ることは稀有なものではありますが、そもそもこういうユニークな取り組みをしているワイナリーも数少ないということで、ご紹介させていただきました(※オークションは2022年10月1日〜19日の期間で開催予定)。
お酒とはイメージの世界。そして、哲学。ですから、こうした取り組みも、ワインを知り、楽しむきっかけになると思います。そして気になってもらえたら、ぜひ「オルネッライア2019」を店頭で、オンラインで探してみてください。「オルネッライア2019」は、2022年4月初旬にイタリアを出荷。そろそろ日本での販売も開始される頃です。
「DOCボルゲリ・スペリオーレ ロッソ」は、オルネッライアのフラッグシップ的なワイン。フル・ボディ、骨格がしっかりとして、長期熟成に耐える。1ケース(6本入り)を購入すると、その年のアートボトル(エチケットにアート作品をプリントしたもの)が1本含まれる。
問い合わせ先

オルネッライア
https://www.ornellaia.com/it/

                      
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