BOOK|森岡弘著『きちんと見える 信頼される デキる女のおしゃれの方程式』
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2015年1月8日

BOOK|森岡弘著『きちんと見える 信頼される デキる女のおしゃれの方程式』

BOOK|売れっ子スタイリスト森岡弘が、女性が仕事の場面で「着る服」を指南!

『きちんと見える 信頼される デキる女のおしゃれの方程式』

ファッション誌でのディレクションをはじめ、政治家やアスリートなどのスタイリング、ファッションコンサルティングなど幅広いフィールドで活躍するスタイリストの森岡弘の最新刊は、ずばり、オフィスにふさわしい女性の服。企業のコスチュームアドバイスも手がける森岡氏ならではのきめ細やかなアドバイスが満載だ。

Photographs by JAMANDFIXText by KAJII Makoto (OPENERS)

女性が思っている以上に、男性は細かく見ている

クールビズなどにより男性のオフィススタイルのカジュアル化が進むなか、女性の“仕事着”の解釈もかなり幅広くなり、男性のスーツスタイルのような基本やルールがない ── 職場での雰囲気にあわせてなんとなく選んでいる女性の仕事着を、おなじ職場で働く男性はどのようなところを見ているのかという視点からアドバイスしているのが、『きちんと見える 信頼される デキる女のおしゃれの方程式』だ。本書について、著者の森岡弘氏からコメントが届いた。

いまから3年前、わたしにとってはじめての著書『男のお洒落の方程式』を上梓しました。その内容はとてもシンプルで簡単。しかも実践的なコーディネイト指南書となっています。余計な情報やこだわり、必要以上のファッション性はあえて排除し、たったこれだけを理解して着こなせば、“服装に気を惑わされることなく自信をもって仕事に取り組める”、“ご近所で一番の素敵なひとになれる”という内容に特化しました。しかもこのハウツー(How To)を理解し自分のものにできれば、まわりのひとには間違いなくスタイルのある男性に見え、センスの良さをも感じてもらえる服装術となっています。

そして今回、わたしにとってははじめての女性に向けての本を出させてもらいました。「なぜ女性の本を?」と思われる方も多いでしょう。きっかけは前述の本を見ていただいた女性より、「オフィスにおいての女性の服のTPOやドレスコードがあるならば知りたい」、「スーツを着た男性の横にいて、どのような服装をすればよいのかわからないので教えてほしい」、「休日着のような格好で仕事はしたくない」、「もっとステップアップしていきたいので信頼される服装をしたい」といった問い合わせが、わたしや編集部に数多く届いたからです。

正直にいって、まったく予想もしていなかっただけにこの反響には驚きました。たしかにこれからは女性の社会進出、キャリアアップが活発となるでしょう。男性と肩を並べて仕事や日常生活をおくる女性にとって、ときに服装はファッションではなくスタイルとして考えないといけないシーンも増えてくるはずです。キャリア志向のあるひとならば、いままでのように、可愛いから、トレンドだからといった服の楽しみ方とは、間違いなく一線を引かなければならなくなってゆくでしょう。

装いとは、想いが形になっている

わたしがいつも言うことがあります。それは“装いとは、想いが形になっている”ということです。プライベートではお気に入りの服を好きなように着ればいいと思います。しかしビジネスシーンではそうもいきません。とくにしっかりと責任をもって仕事がしたいと考える女性にとっては、男性と同様にファッションもビジネスツールです。クライアントとの打ち合わせ、社内の重要な会議、懇親会……。状況によっての着分けは仕事上の大切なスキルとなるでしょう。

堅くてルールに縛られた服装なんてつまらないと思われる方は多いと思います。しかし信頼感やヤル気は大きく違って見えるはずです。しかもルールのなかで自己表現し意図のある着こなしをすることは、とても奥が深く楽しいものです。あなたにとっていままで経験しなかった服との付き合い方が始まると思います。そして気がつけば、センスは磨かれ、TPOによって服と付き合えるようになっていることでしょう。

この『きちんと見える 信頼される デキる女のおしゃれの方程式』では、女性がいままで考えてこなかった服との付き合い方、考え方に的を絞りました。キャリア指向の高い女性の背中を押すきっかけになってくれればうれしい限りです。

森岡弘|デキる女のおしゃれの方程式

『きちんと見える 信頼される デキる女のおしゃれの方程式』
著者|森岡弘
仕様|四六判型/144ページ
発行|講談社
定価|本体1300円(税抜)
発売中

第1章 好感度の高い女性とは?
男性は女性の細かいところまで気がつかない。オフィススタイルにおいては「安定感」こそが「好感度」につながる。「たかが見た目」で損をしない。男性はやはり知的センスのある人が好き。「暇そうな人」に見えるおしゃれは失敗。派手な人より華のある人を目指そう……。

第2章 男性はオフィスでは思ったよりも女性を見ている
オフィスでは「普通に」「正しく」「清潔に」服を着こなすだけでいい。センスよりも「認められる」ための服選びを。きちんと服装が整った女性を男性は、“ビジネスパートナー”として認識する……。

第3章 デキる女はスーツ・ジャケットスタイル
ファッションで自己アピールする好機は「今!」です。デキる女はテーラードスーツが似合う。スーツは着続けるほど格好よさの増すアイテム。基本のスーツは2着。まずはネイビーかグレーを。簡単に洗練度アップを目指すなら「白」の有効活用を……。

第4章 デキる女に見せる秘訣
コーディネートは前の晩に決めておく。悩んだときのためのコーディネートを3種類つくっておく。色はたくさん使わない。3色までにおさえる。シンプルなワンピースとタイトスカートを活用せよ。「夏はナマ脚」という認識は非常識。ストッキングをはくという選択肢を持つ。男は意外に“末端”に目がいく。控えめなネイルの好感度高し……。

第5章 ずっと一緒にいたいと思わせる女性になる
可愛い服は果たして“モテ服”なのか?。時間を止めてはいけません。年齢相応のおしゃれがあるはず。旬の女性からおしゃれのヒントを盗んで。TPOに応じた服装ができる。ルーズなシルエットよりタイトなシルエット……。

第6章 デキる女のコーディネートレッスン
オフィスで信頼される女性になる。一緒にいたいと思わせる女性になる

森岡弘|MORIOKA Hiroshi
スタイリスト。1958年生まれ。早稲田大学教育学部卒業。婦人画報社(現・ハースト婦人画報社)にて男性誌『メンズクラブ』のファッションエディターとしてキャリアをスタート。1996年クリエイティブオフィス「株式会社グローブ」を設立。現在はアパレルブランドのプロデュースやコンサルティング、雑誌のファッションアドバイザー、コスチュームデザイン、ファッション講演、専門学校の非常勤講師など幅広く活躍中。またイメージコンサルティングやファッションコーディネートをおこなう「スタイリングラボ」も立ち上げている。著書に『男のお洒落の方程式』『男の休日 着こなしの方程式』『デキる男のお洒落の極意』『男のファッション練習帖』(すべて講談社)がある。 http://www.gloveinc.jp/artist/morioka/

           
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