パリと音楽をテーマとした写真家ドアノーの展覧会が開催|ART

ロベール・ドアノー 《運河沿いのピエレット・ドリオンとマダム・ルル》パリ 1953年2月 ゼラチン・シルバー・プリント ©Atelier Robert Doisneau/Contact

LOUNGE / ART
2020年12月10日

パリと音楽をテーマとした写真家ドアノーの展覧会が開催|ART

ART|日本初公開の作品も含む約200点を展示

パリの街角にあふれる様々な音楽シーンに焦点を当てた『写真家ドアノー/音楽/パリ』Bunkamura ザ・ミュージアムにて開催

フランスの国民的写真家ロベール・ドアノーは、パリを舞台に多くの傑作を生み出し、世界で最も愛され続けている写真家のひとり。パリの街角にあふれるシャンソンやジャズなど様々な音楽シーンを題材に1930年代から’90年代にかけて撮影された、ドアノー独自の音楽的感覚に富んだ作品約200点で構成される『写真家ドアノー/音楽/パリ』が2021年2月5日(金)~2021年3月31日(水)に、渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムにて開催される。

Text by OZAKI Sayaka|Edit by TSUCHIDA Takashi

フランスの国民的写真家ドアノーの、音楽をテーマにした展覧会

ロベール・ドアノーは、1912年パリ郊外のジャンティイに生まれ、自動車メーカー・ルノーのカメラマンを経て、フリーとして活動を開始。『ヴォーグ』誌や『ライフ』誌でファッション写真をはじめとして多くの写真を発表。特にパリの庶民の日常を捉えた写真で高い評価を得て国際的に注目され、現在でも世界各国で写真展が開かれ続けている。
ロベール・ドアノー 《流しのピエレット・ドリオン》パリ 1953年2月 ゼラチン・シルバー・プリント ©Atelier Robert Doisneau/Contact
Bunkamura ザ・ミュージアムにて開催される『写真家ドアノー/音楽/パリ』展は、パリの街角にあふれるシャンソンやジャズなど様々な音楽シーンに焦点を当て、1930年代から’90年代にかけて撮影されたドアノー独自の音楽的感覚に富んだ作品約200点を紹介。2018年末から2019年春にかけて、フランス・パリ19区にある“フィルハーモニー・ド・パリ”内の音楽博物館で開催され大好評を博した展覧会をもとに日本向けに再構成し、日本初公開となる作品も多く公開される。
ドアノーは写真家人生の中で多くの音楽家と出会い、多大な影響を受けてきた。堀江敏幸氏(作家、フランス文学者、ロベール・ドアノー著書『不完全なレンズで』翻訳者)は、本展開催に寄せて「ドアノーの写真には、いつも音楽が溢れている。ポートレイトや風景の一枚一枚にとらえられた軽やかなムーヴメントはもちろんのこと、場所や被写体や時代が変わっても、すべてがまるでひとつの組み写真のような流れを生み出す」、「本展には、シャンソンからオペラまで、音楽家たちが多く登場するのだが、歌わないときでさえ彼らは歌っている。シャッターを押す前にドアノーがいかなる言葉の指揮棒を振ったのか、想像してみよう」(抜粋)とメッセージを寄せている。
ロベール・ドアノー 《サン=ジェルマン=デ=プレのジュリエット・グレコ》 1947年 ゼラチン・シルバー・プリント ©Atelier Robert Doisneau/Contact
本展では、シャンソン、オペラで活躍した歌手やミュージシャンたち、下町の路上やビストロ(居酒屋)で演奏する市井の音楽家たち、パリ祭を祝う人たちの姿などを写した、ドアノー独自の音楽感覚に溢れた作品群から当時のパリの音楽シーンとパリの魅力を知ることができる。
ロベール・ドアノー 《ロベール・ドアノー のセルフポートレート》ヴィルジュイフ 1949年 ゼラチン・シルバー・プリント ©Atelier Robert Doisneau/Contact

『写真家ドアノー/音楽/パリ』

  • 期間|2021年2月5日(金)~2021年3月31日(水)
  • 会場|Bunkamura ザ・ミュージアム
  • 住所|東京都渋谷区道玄坂2丁目24-1
  • 開館時間|10:00~18:00、毎週金・土曜日は21:00まで(入館は閉館の30分前まで)
  • ※金・土の夜間開館につきましては予定のため、変更になる可能性もございます。
  • 協力|アトリエ・ロベール・ドアノー
  • 主催|Bunkamura、読売新聞社
  • 後援|在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本、J-WAVE
  • 企画協力|コンタクト
問い合わせ先

Bunkamura ザ・ミュージアム
Tel.050-5541-8600(ハローダイヤル)
https://www.bunkamura.co.jp/museum/