国宝級の名品も来日。『ボストン美術館展 芸術×力』展が2022年に開催決定|ART

《平治物語絵巻 三条殿夜討巻》(部分) 鎌倉時代、13世紀後半 Museum of Fine Arts, Boston, Fenollosa-Weld Collection All photographs © Museum of Fine Arts, Boston

LOUNGE / ART
2021年12月17日

国宝級の名品も来日。『ボストン美術館展 芸術×力』展が2022年に開催決定|ART

ART|エジプト、ヨーロッパ、インド、中国、日本などで生み出された約60点の作品が来日

国宝級の名品が10年ぶりに里帰り! 『ボストン美術館展 芸術×力』待望の新会期開催決定

2020年4月に東京都美術館での開催を予定しながらも、新型コロナウイルスの影響により開催が中止された『ボストン美術館展 芸術×力(げいじゅつとちから)』が、2022年7月23日(土)〜10月2日(日)に新たに開催されることが決定した。

Text by OZAKI Sayaka

古今東西の権力者たちが描かせた、威厳に満ちた芸術がここに!

《吉備大臣入唐絵巻》(部分)
平安時代後期-鎌倉時代初期、12世紀末
Museum of Fine Arts, Boston, William Sturgis Bigelow Collection, by exchange
東京都美術館、ボストン美術館、日本テレビ放送網、読売新聞社は、2022年7月23日(土)~10月2日(日)まで、東京都美術館にて『ボストン美術館展 芸術×力(げいじゅつとちから)』を開催する。ボストン市民有志らによって設立され、1876年に開館したボストン美術館展のコレクションから、「芸術と力」をテーマにセレクトされた作品が来日する。古今東西の権力者たちは、その力を示威するために芸術の力を利用してきた。威厳に満ちた肖像画や美しい工芸品の数々、彼らが収集した貴重な作品コレクションは、今日の美術館の礎ともなっている。
本展では、エジプト、ヨーロッパ、インド、中国、日本などさまざまな地域で生み出された約60点の作品を通して、力とともにあった芸術の歴史を振り返る。また“日本にあれば国宝”とも言われる《吉備大臣入唐絵巻》、《平治物語絵巻 三条殿夜討巻》も里帰りを果たし、2作品が揃って展示されるほか、江戸時代 伊勢・長島藩の藩主だった増山雪斎の代表作《孔雀図》が本展のために修復され、日本で初公開される。
新会期開催決定にあたり、本展のオフィシャルサポーターを務める俳優の要 潤(かなめ じゅん)氏は「昨年発生した世界的なパンデミックを経て、『ボストン美術館展』が戻ってきました。100年に一度と言われるこのパンデミックは未だ世界中を混乱に陥れ、解決困難な問題を浮き彫りにし、影を落としたままです。コロナ以前の世界を羨む声も後を絶ちません。自身もその中の一人です。この『ボストン美術館展 芸術×力』は150年以上の時を経て集まったボストン市民の有志です。様々な歴史を乗り越えてきた珠玉の芸術達が、現在に生きる私達に超克と叡智を伝えてくれる事を祈っております」とコメントを寄せている。

『ボストン美術館展 芸術×力』

  • 会場|東京都美術館
  • 住所|東京都台東区上野公園8-36
  • 会期|2022年7月23日(土)~10月2日(日)
  • 主催|公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都美術館、ボストン美術館、日本テレビ放送網、BS日テレ、読売新聞社
  • 企画協力|NTVヨーロッパ
問い合わせ先

東京都美術館
Tel.050-5541-8600(ハローダイヤル)
https://www.ntv.co.jp/boston2022/