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2022年3月5日
フェルメール初期の傑作と17世紀オランダ絵画珠玉の名品約70点が来日|ART
ART|ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展
フェルメールの初期傑作《窓辺で手紙を読む女》が、描かれた当初の姿に戻されて初来日
『ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展』が、2022年2月10日(木)から4月3日(日)まで、東京都美術館にて開催されている。
Text by OZAKI Sayaka
所蔵館外では世界初となる、修復後の《窓辺で手紙を読む女》を公開
ヨハネス・フェルメール(1632~1675年)は、写実的かつ綿密な空間構成と美しい光と影の表現で世界中から愛される、17世紀オランダを代表する画家。東京都美術館にて開催される『ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展』では、寡作で知られるフェルメールの初期の傑作《窓辺で手紙を読む女》の修復後、所蔵館以外で初めての公開となる。
《窓辺で手紙を読む女》は、1979年の調査で背景にキューピッドの画中画が描かれていることが判明していたが、長らくフェルメール本人が塗りつぶしたものだと考えられてきた。しかし、2017年から開始された専門家チームによる修復プロジェクトにより、この上塗りはフェルメールの死後、何者かによって行われたものであることが明らかとなり、フェルメールの描いた当初の姿に修復された。
本展では、修復の過程において上塗りの層を慎重に取り除き、徐々に姿を現していく画中画を捉えた映像やパネルも公開される。
本展では、ドレスデン国立古典絵画館がこの傑作を収蔵するきっかけになったザクセン選帝侯の貴重なコレクションを中心とし、フェルメールと同時代に活躍した巨匠レンブラント・ファン・レイン、ハブリエル・メツー、ヤーコプ・ファン・ライスダールなど、17世紀オランダ絵画の黄金期を彩る珠玉の名品約70点も展覧される。
そして本展では、フェルメールが生涯のほとんどを過ごしたオランダにゆかりのあるブランドやキャラクターとのコラボレーショングッズも展開。美術鑑賞をより楽しむために、ヴィクセンの単眼鏡にフェルメールのデザインをあしらった特別アイテムや、オランダ生まれのミッフィーが《窓辺で手紙を読む女》をモチーフにゴールドの刺繍に飾られた衣装やポーズを再現した縫いぐるみ、1710年にザクセン公国アウグスト強王の命によって誕生した名窯・マイセンのマグやコーヒーなど、様々な特別コラボレーショングッズが会場にて取り扱われる。
『ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展』
- 会場|東京都美術館企画展示室
- 住所|東京都台東区上野公園8-36
- 会期|2022年2月10日(木)~2022年4月3日(日)
- 時間|9:30~17:30(入室は閉室の30分前まで)
- 休館日|月曜日、2022年3月22日(火) ※ただし3月21日(月・祝)は開室
- 主催|公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都美術館、産経新聞社、フジテレビジョン
- 後援|ドイツ連邦共和国大使館、ニッポン放送
- 特別協賛|アース製薬
- 協賛|大和ハウス工業、NISSHA
- 特別協力|ソニー・ミュージックエンタテインメント
- 協力|ルフトハンザ カーゴ AG、ルフトハンザ ドイツ航空、ヤマト運輸
問い合わせ先
東京都美術館
Tel.050-5541-8600(ハローダイヤル)
https://www.dresden-vermeer.jp/