「加藤泉-LIKE A ROLLING SNOWBALL」展、東京、そして群馬にて開催|ART
LOUNGE / ART
2019年7月17日

「加藤泉-LIKE A ROLLING SNOWBALL」展、東京、そして群馬にて開催|ART

         

ART|見る者を強烈に惹きつけるミステリアスな人物表現

初期作品から最新作までを原美術館とハラ ミュージアムアークで展覧 。「加藤泉-LIKE A ROLLING SNOWBALL」

原美術館(東京都品川区)と別館ハラ ミュージアム アーク(群馬県渋川市)にて、「加藤泉-LIKE A ROLLING SNOWBALL」展が開催される。原美術館では最新作約30点を、ハラ ミュージアムアークでは初期作品から近作まで約100点を展示。加藤泉の約25年にわたる創造の軌跡が展覧される。

Text by OZAKI Sayaka

異なる展示空間で、加藤泉の初期から最新作までを同時期に展覧

原始美術を思わせるミステリアスで力強い人物表現を特徴とする加藤泉は、1990年代半ばより絵画作品を発表、2000年代に入ると木彫も手掛け、2007年ヴェネチアビエンナーレ国際美術展への招聘をきっかけに国際的な評価を獲得し、日本・アジア・欧米とその活動の舞台を広げてきた。近年ではソフトビニール、石、ファブリックなど多様な素材を用いたダイナミックなインスタレーションを展開する一方で、新たに版画制作にも取り組むなど、その意欲的な創作活動は多くの注目を集めてきた。

このたび開催される「加藤泉-LIKE A ROLLING SNOWBALL」展では、東京の美術館では初の大規模個展となる。原美術館にて、旧個人邸宅として建てられた親密さを感じさせる空間に、新作の絵画、彫刻作品約30点が展示される。また群馬の別館・ハラ ミュージアム アークでは、初期作品から近作に加え、作家秘蔵の未発表作品も交え、代表作を中心に約100点にのぼる圧倒的なスケールの作品群でこれまでの活動を振り返る。加藤の作品に登場する人のようなモチーフは、1990年代半ばの作品にすでに登場しており、このモチーフが素材と技法の幅を広げながらどのように展開されてきたのか、変奏の過程をハラ ミュージアムアークの開放的でシンメトリーな空間で辿ることができる。

東京と群馬、異なる展示空間を持つ両館で、加藤泉の初期から最新作までを同時期に展観し、その全貌に迫る本展は、加藤泉の表現世界を改めて検証し、作品の新たな一面を発見する契機となるだろう。
加藤泉-LIKE A ROLLING SNOWBALL

会場|原美術館、ハラ ミュージアム アーク
住所|原美術館:東京都品川区北品川 4-7-25
   ハラ ミュージアム アーク:群馬県渋川市金井2855-1
会期|原美術館:2019年8月10日(土)~2020年1月13日(月・祝)
   ハラ ミュージアム アーク:2019年7月13日(土)~ 2020年1月13日(月・祝)
時間|原美術館:11:00~17:00(祝日を除き、水曜のみ20:00まで(入館は閉館時刻の30分前まで)
   ハラ ミュージアム アーク:9:30〜16:30(入館は16:00まで)
休館日|原美術館:月曜(2019年8月12日、9月16日、23日、10月14日、11月4日、2020年1月13日を除く)、2019年8月13日、9月17日、24日、10月15日、11月5日、年末年始
   ハラ ミュージアム アーク:⽊曜⽇(8 ⽉中は無休、2020 年1⽉2⽇を除く)、2020 年1⽉1⽇
主催|原美術館
協力|ペロタン


※トップ画像の詳細/「無題」⽊、アクリル絵具、⽊炭 205 x 56 x 52 cm 2004 年 ⾼橋⿓太郎コレクション蔵 Photo: Tsuyoshi Saito ©2004 Izumi Kato
問い合わせ先

原美術館
Tel.03-3445-0651
https://www.haramuseum.or.jp/jp/hara/

ハラ ミュージアムアーク
Tel. 0279-24-6585
https://www.haramuseum.or.jp/jp/arc/

                                  
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