アーティスト高木耕一郎の個展『Infinite Light』開催|ART
LOUNGE / ART
2020年9月16日

アーティスト高木耕一郎の個展『Infinite Light』開催|ART

ART|Infinite Light

アーティスト高木耕一郎の個展『Infinite Light』開催

刺繍やコラージュ、ペインティング、ステンシルといった手法で、擬人化した動物をモチーフに表現を続けるアーティスト、高木耕一郎。表参道のMAKI Galleryで開催される個展『Infinite Light』では、これまでの作品と共に最新作が発表される。

Text by WAKABAYASHI Satsuki

凶暴なのか可愛いのか、神聖なのか低俗なのか。
相反する性質を帯びた作品に込められた思い

トラやクマなどの大型のものから、ネコやリスなど親近感のある小さなものまで、あらゆる動物を擬人化させ、刺繍やコラージュなどの手法で唯一無二の作品に仕上げる高木耕一郎。独自の手法とその世界観は観る者の記憶に深く刻まれる。ここでは9月17日より開催される個展『Infinite Light』での最新作に注目したい。
彼がモチーフとする動物たちは、時に聖職者のような装いをしていたり、ストリートギャングのように牙をむくことも。凶暴なのか可愛いのか、神聖なのか低俗なのか、彼の作品には相反する要素が共存しており、観る者を圧倒的な世界観に引き込み、そこはかとない違和感をもたらす。カトリックの家庭に生まれ、兄の影響でハードコアパンクを愛好し、渡米後はストリートカルチャーに触れ合ってきた高木自身の中に潜む、相反するものとそのどちらでもない世界観がここに表現されているのかもしれない。それぞれの物語の中に垣間見られる独特の世界観をぜひ味わってみて欲しい。
高木耕一郎
1974年、東京生まれ。大学卒業後にアメリカに渡り、サンフランシスコのアート・アカデミーにてシルクスクリーンを学ぶ。その後、ニューヨークにて画家としてのキャリアをスタートし、2005年に帰国後は東京を拠点に活動。動物をモチーフにした作品だからこその匿名性と神秘性が内包され、親近感と違和感が混在する奇妙な居心地の悪さを生む。
高木の作品は揺れ動く人々の心情や抱えている矛盾を描きながら、見た事は無いがあると信じたい理想郷の存在を表現している。理想郷への導き手として彼の作品の主人公の表情に秘められた様々な思惑は、鑑賞者の内面に対して今一度、揺らぐ価値観の中での各々にとっての真実とは何かを問いかけている。国内外の企画展やグループ展の参加や個展開催で画家として精力的な活動し、BEAMS、PORTERやPaul Smithなどのアパレルブランドへのデザイン提供やコラボレーションも多く行っている。NY Timesなど国内外のメデイアにも紹介されている。

KOICHIRO TAKAGI EXHIBITION『Infinite Light』

  • 会場|MAKI Gallery
  • 会期|2020年9月17日(木)~10月10日(土)
  • 営業時間|11:30~19:00
  • 定休日|日曜、月曜 
  • 住所|東京都渋谷区神宮前4-11-11
  • Tel|03-6434-7705
問い合わせ先

MAKI Gallery
https://www.makigallery.com/