現代日本画家 大竹寛子のソロエキシビション『多面体 / polyhedron』|ART

Butterfly Camouflage vol.1// 100×100cm// 和紙、岩絵具// 2020

LOUNGE / ART
2020年8月31日

現代日本画家 大竹寛子のソロエキシビション『多面体 / polyhedron』|ART

ART|大竹寛子のソロエキシビション『多面体 / polyhedron』

伝統的な技法を基にした新たな技法を展開する気鋭のアーティスト

現代日本画家 大竹寛子氏の個展『多面体 / polyhedron』が、渋谷・elephant STUDIOにて開催される。変容する時代のなかにある、普遍のアートとは。会期は 2020年8月31日(月)~9月6日(日)まで。

Text by WASEDA Kosaku(OPENERS)

コロナ新時代。アートから考える“普遍”

“流動的な瞬間の中にある恒常性”をテーマにした作品を生み出し、国内外で高く評価される現代日本画家 大竹寛子氏。
日本画の伝統的な技法を基に、箔や岩絵具を用いて、相反するコトの中にある美しさを模索し続けている。
モチーフとして多く扱う花や蝶といった生命の中に、一見すると燃やしたり溶かした様な破滅的にも感じる表現方法は、美しくも儚い生命の循環や変容の神秘を感じさせる。
この度、彼女のソロエキシビジョン『多面体 / polyhedron』が、渋谷・オルタナティブスペースelephant STUDIOにて開催される。
日本画のテクニックや日本的感覚を新しい表現方法として観る側に感じさせる作風は、アーティスト大竹自身として変容し続けることでもあり、自然摂理と現代社会との相互関係を紐解こうとする姿勢そのものなのだ。
本展では、これまでの表現方法をさらに進化させ、“多面体-polyhedron-” として彼女の様々な側面を1F・2Fとに分けて展示し、自身初となるインスタレーションも展示される。
また今回は、ファッションからアートまで幅広い分野で演出を手掛ける小松隆宏(WATOWA INC.)率いるアートプロジェクト プロデュース集団、WATOWA galleryがプロデュース・ディレクションを担当する。
新型コロナウイルスにより危機的状況にある社会のなか、困難な時だからこそ、アートに触れることで少しでも"HOPEFUL"な気持ちになって欲しいという願いを込めて、6月より注目アーティストによるエキシビションを継続的に開催している。
小松氏は「コロナ以降の新時代におけるアーティストの変容や、モノの捉え方・考え方における『普通』と『変容』といった相反するコトが共存する中にある『普遍』を感じさせる作品群になるだろう。今まで普通だと考えられていた認識や思想、社会全体の中での価値観が劇的に変容し続ける現代において、アートが持つ普遍的な存在価値を改めて感じてもらいたい。」とコメントした。
大竹寛子
2006年東京藝術大学絵画科日本画専攻卒業、2011年同大学大学院美術研究科博士課程日本画研究領域修了、美術研究博士号取得。2014年東京藝術大学 エメラルド賞 受賞。2015-2016年文化庁新進芸術家海外派遣制度によりニューヨークに滞在。2019年ローマ教皇来日に伴い、バチカン市国に作品「Psyche」を寄贈。長年研鑽を積んだ日本画の伝統的な技法を基に、箔や岩絵具を用いて新たな表現を展開し、国内外で高く評価されている。
『多面体 / polyhedron』 by Hiroko Otake
  • 期間|2020年8月31日(月) ~ 9月6日(日)
  • 時間|12:00~18:45
  • 会場|elephant STUDIO 1F - 2F
  • 東京都渋谷区渋谷2-7-4
  • 入場料|無料
※Peatixによる事前予約制
https://polyhedron.peatix.com
※ご予約のない方でも、当日会場の状況によってご案内できる可能性はございますが、コロナ対策もありお断りせざるをえない場合がございます。アポイントをお取りいただければ幸いです。
問い合わせ先

WATOWA
info@watowa.jp