ART|東京アートミーティング『うさぎスマッシュ展 世界に触れる方法』
ART│4回目となる今年のテーマは考える方向性を示唆するための“デザイン”
東京アートミーティング(第4回)『うさぎスマッシュ展 世界に触れる方法(デザイン)』
現代アートとさまざまな分野の表現が出合うことであらたな可能性を探求する東京アートミーティング。4回目の展覧会『うさぎスマッシュ展 世界に触れる方法(デザイン)』が来年1月19日(日)まで江東区の東京都現代美術館で開催中だ。
Text by YANAKA Tomomi
常識的な見方や固定観念に打ち込む、アートによる“スマッシュ”
毎年趣向を変えて、現代アートについて考える東京アートミーティングの今年のテーマは「デザイン」。今回は、市場拡張のために絶え間なく生み出される「かたち」ではなく、わたしたちの周りで起きている問題に気づかせ、考える方向性を示唆するものとしてのデザインとアートの表現を「世界に触れる方法(デザイン)」として紹介する。
展覧会では東京都現代美術館のチーフ・キュレーターである、長谷川祐子氏にくわえ、共同キュレーターとしてデザイン史研究における第一人者の柏木博氏が参加。さらにアドバイザーとして、商品デザインから子ども教育番組まで多岐にわたって活動するグラフィック・デザイナーの佐藤卓氏、そして最先端テクノロジーからデザインの未来へのミッションを洞察する、MITメディアラボ副所長の石井裕氏も顔をそろえた。
会場にはグローバル経済から遺伝子まで、現代社会にあるさまざまな出来事やトピックを私たちの手にとれるかたちにデザインし、届けている国内外のアーティストやデザイナー、建築家21組による表現を紹介。なかには、データをクールに視覚化し、「Perfume」のコンサート映像などを手がける真鍋大度氏や、ちょっとした疑問をきっかけに可能な未来の姿をあたらしいテクノロジーデバイスを盛り込んだオブジェや映像で提案するスプツニ子!ら話題のアーティストも。
私たちをワンダーランドへいざない、常識的な見方や固定観念に“スマッシュ”を打ち込む本展。それは、まるでうさぎを追いかけているうちに別世界に足を踏み入れてしまった不思議の国のアリスのように。
東京アートミーティング(第4回)『うさぎスマッシュ展 世界に触れる方法(デザイン)』
会期│2013年10月3日(木)~2014年1月19日(日) ※月曜、12月28日~1月1日が休館。ただし月祝の場合は開館し、翌火曜が休館日となる。
時間│10:00~18:00
会場│東京都現代美術館
東京都江東区三好4-1-1
Tel.03-5245-4111
観覧料│一般1100円、大学生・65歳以上800円、中高生600円、小学生以下無料