作品123点が集う『草間彌生 永遠の南瓜展』、京都で開催|ART
ART|京都・祇園で現代アートを楽しむ
伝統的日本建築の魅力あふれる和の空間で
『草間彌生 永遠の南瓜展』を鑑賞
開館1周年を迎えるフォーエバー現代美術館 祇園・京都は、これまでの常設展示室3室と企画展示室1室に加え、新たに2室(約170畳)を新設してグランドオープンした。このオープンを記念して、2018年5月3日(木)~2019年2月28日(木)の期間、『草間彌生 永遠の南瓜展』を開催している。
Text by OZAKI Sayaka
草間芸術の代表的モチーフ「南瓜」作品を中心に、
作家活動の軌跡をたどる展覧会
フォーエバー現代美術館 祇園・京都で開催される『草間彌生 永遠の南瓜展』は、草間芸術の代表的なモチーフとして知られる「南瓜」の作品世界を中心に、貴重な初期作品や草間彌生が浮世絵師とコラボレーションして制作した「七色の富士」の作品シリーズなど、草間彌生作品123点が一堂に会する見逃せない展覧会だ。
「実際の南瓜がそれぞれ豊かな表情を持っているように、わたしの南瓜だってどれ一つとして同じではない」と草間彌生自身が語るように、草間は実に様々な形、色、素材の南瓜を制作してきた。屋外に展示する巨大なパブリックアートの「南瓜」、版画で制作した南瓜、ミラールームの中で増殖を繰り返す「宇宙にとどけ、水玉かぼちゃ」など、今回は南瓜をモチーフにした作品の油彩、版画、立体インスタレーション35点が展示される。つまり、作品のバリエーションと変化の軌跡を見ることができ、どれ一つとして同じではない南瓜の世界を楽しめる。
他ふたつの企画展示室では、「花の間」「富士の間」としてそれぞれの展示室名にちなんだ草間作品を展示。「花の間」では花をモチーフにした47点を、「富士の間」では草間が浮世絵師とコラボレーションして制作した「七色の富士」シリーズ全9点を展示。また常設展示室では、1950年に制作された貴重な初期作から1963年の「無限の網」、1992年の「黄樹」など、28点の作品展示により、草間彌生の初期から2000年代までの作家活動の軌跡を通覧できる。
また本展は、都をどりの会場として知られる祇園甲部歌舞練場内の有形文化財「八坂倶楽部」(大正2年建造)を借用して運営される。伝統的日本建築の魅力あふれる総畳敷の空間で、草間芸術の新たな鑑賞体験を楽しんでほしい。
『草間彌生 永遠の南瓜展』
会期|2018年5月3日(木)~2019年2月28日(木)
会場|フォーエバー現代美術館 祇園・京都
住所|京都府京都市東山区祇園町南側570-2
開館時間|10:00~18:00(入館は17:30まで)
休館日|年末年始
主催|フォーエバー現代美術館 祇園・京都
協力|アート・コンサルティング・ファーム