ART|ドキュメンタリー フォトセッション「torch」開催中
ふたりの写真家が、まったく異なる視点で切り取る4人のクラフツマンの世界
Documentary Photosession「torch」開催中
OPENERSでも活躍中の鈴木健太氏と小柴尊昭氏のふたりの写真家が、アクリル作家の俵藤ひでと氏、ガラス作家の神田正之氏、ジュエリーデザイナーの星野 学氏、レザーアーティストの坂東 工氏という4人の現代のクラツマンに迫る写真展「torch(トーチ)」が、中目黒 青葉台の『コンセプショナルブティック&ギャラリー・ジィオデシック』にて10月5日(水)まで開催されている。
Text by OPENERS
知るひとぞ知る、現代の気鋭の名工たちに、ふたりのカメラマンが迫る
タイトルの「torch」は、ものづくりの未来を照らす灯りを意味してつけられた。アクリル、金属、ガラス、革と鉱石──それぞれの作家が扱う素材は多種多様だが、常識では想像できないような作品は、強い個性と信念、そしてセンスに満ち溢れ、作家がストイックに制作をしていることがうかがえる。
小柴尊昭氏は作家の現場に密着し、“ものづくり”における職人の表情や所作のぬくもりを捉えた。一方、鈴木健太氏は、職人の魂が込められた手と道具をモデルにし、ローキーなトーン、そして独特の世界観でポートレイトを撮影した。
<写真家>
小柴尊昭|KOSHIBA Takaaki
1983年。横浜市生まれ。2006年より写真撮影を開始。出会いの数だけ撮影がある、家族、結婚、酒造などを切り口に、人物を中心としたドキュメンタリーをメインで撮影。直近8月ではフィンランドでJukkaEskola(JazzTrumpet)、Jouko Harjanne(ClassicTrumpet)を撮影。写真とワインやジョギングとコラボレーションしたイベントPhotalkも企画。
http://koshibaz.com/
鈴木健太|SUZUKI Kenta
1980年 福島県生まれ。2000年 東京ビジュアルアーツ卒業後、2年間のスタジオワークを経験し、2002年よりフリーランスとして活動開始。スティルライフ、ポートレイトを中心に、広告、雑誌、カタログ、音楽関係など、さまざまなジャンルで活躍中。陰影を好み、静けさをたたえた独特のローキーなトーンの表現が特徴。
http://kentasuzuki.com/
<会期内イベント>
9月30日(金)スペシャルナイトイベント
Documentary Photosession「torch」
会期|2011年10月5日(水)まで開催中
会場|コンセプショナルブティック&ギャラリー・ジィオデシック
東京都目黒区青葉台2-16-7
Tel. 03-6415-7488
営業時間|12:00~18:00
定休日|木曜日(祝日は営業)
(金のみ営業の『bonyaribar』営業時間|20:31~26:02)
www.geodesique.co.jp
<被写体となった4人の作家>
俵藤ひでと|HYODO Hideto
アクリル作家。現代手工業家。職人・デザイナー・作家として活動。アクリル素材を中心にプロダクトからアートピースまでさまざまなプロジェクトにかかわる。NPO法人現代手工業乃党設立メンバー、多摩美術大学環境デザイン科素材実習講義特別講師。
http://www.delivery-works.com
神田正之|KANDA Masayuki
ガラス作家。多摩美術大学卒業。デンマーク政府給費留学生としてデンマークデザインスコーレデンマーク王立美術アカデミー(空間芸術研究室)にて制作。1996年神田ガラス工房設立。
http://www.masayuki-kanda.com/
星野 学|HOSHINO Manabu
ジュエリーデザイナー。1969年 静岡県生まれ。ヒコ・みづのジュエリーカレッジ卒業後ジィオデシックに入社。2011年デザイナーとなり、独特のスクラッチ技法を用いたミルプラトーコレクションを発表。
http://www.geodesique.co.jp/
坂東 工|BANDO Takumi
レザーアーティスト。1977年 東京生まれ全米放浪の旅を経て、ニューヨーク、ロサンゼルスにてパフォーマー、俳優として数多くの舞台・映画に出演。2007年より拠点を日本へ移行。2011年、革制作を再開。デザインを描かず、ただ素材と対峙して一気につくりあげる作風で、今年3月にデビュー。
http://www.takumibando.com/