OPEN│「英国美術の現在史:ターナー賞の歩み展」ついにスタート!
「英国美術の現在史:ターナー賞の歩み展」ついにスタート!
六本木ヒルズ森タワー53階の森美術館でついにスタートした「英国美術の現在史:ターナー賞の歩み展」のオープニングをいち早くレポート。また、会場内に設けられたMACKINTOSH限定ショップ「MACKINTOSH GADGET(マッキントッシュ ガジェット)」もあわせて紹介。上の画像ギャラリーで、展覧会場をぐるっと一周したような感覚をお楽しみください。
文=梶井 誠(本誌)Photo by Jamandfix
自分自身とアートとの接点を発見できる場
4月24日(木)、翌25日のオープニングを前に、森美術館館長の南條史生氏、テート館長のニコラス・セロータ氏、ブリティッシュ・カウンシル 美術部門ディレクターのアンドレアス・ローズ氏による記者会見が行われた。
今回の「英国美術の現在史:ターナー賞の歩み展」は、昨年10月2日から本年1月6日までテート・ブリテンで開催された「ターナー賞:回顧展(Turner Prize:A Retrospective)をもとに、森美術館が再構成し、『UK-Japan 2008』の公式行事として開催されるもの。
「ターナー賞」を回顧し、1984年から今日までの現代美術の新しい表現の足跡をたどる本展は、歴代受賞者の受賞当時の作品を中心に構成されている。
会場は、1980年代の「ニュー・ブリティッシュ・スカルプチュア」から、90年代の「ヤング・ブリティッシュ・アーティスト(YBA)」、2000年代の最新ムーブメントまで、Decadeごとに構成。
リチャード・ディーコンの大作「涙」(1989)、拾集されたプラスチックでつくられウィットに富んだトニー・クラッグの「ウェディング」(1982)、ただ圧倒される迫力のギルバート&ジョージ「デス・アフター・ライフ」(1984)、やっと本物を観ることができたデミアン・ハーストの「母と子、分断されて」(1993)。
ジリアン・ウェアリングのヴィデオ作品「60分の沈黙」(1996)は、一人ひとりの表情や動きの変化が全体の統率された“構図”におよぼす影響を見てとるのがおもしろい。同じくスティーヴ・マックィーンのフィルム作品「無表情」のブースでは、発想と表現方法のひねりとストレートさに驚かされる。
2000年代では、「48×38㎝の絵画ばかり描いている」というトマ・アブツの本来的な芸術作品にホッとし、一見古典的に見えるグレイソン・ペリー作の壺は、戦争、政治、性、暴力など社会的な主題が描かれて、意外性に驚く。彼は2003年度の授賞式に“クレア”という名の女性に扮して登場し、それでも一躍有名になった。
そして昨年の受賞者、マーク・ウォリンジャーの154分に及ぶヴィデオ作品「スリーパー」のユーモラスな中の毒気に気づかされる。
多彩な表現方法をもって、アートに昇華させている作品たちは、ただ新しいだけでなく、わたしたちの“日常の中でのアート”に気づかさせてくれる。
MACKINTOSH とアートとの新しいコラボレーション、MACKNTOSH GADGET
すべての展示の最後に「5分で観るターナー賞の歴史」のビデオを観たあと、出迎えてくれるのは「英国美術の現在史:ターナー賞の歩み展」の主旨に賛同し特別協賛する英国を代表するアウターウェアブランドであるMACKINTOSH(マッキントッシュ)の限定ショップ、MACKINTOSH GADGET(マッキントッシュ ガジェット)。
ショップ内には、MACKINTOSHのシンボルである等身大のDANDY(ダンディー)がカラフルな色で並び、そのインスタレーションの中に他では手に入れることができない特別仕様のキャンバスBAGが登場する。
TURNER BAG
『英国美術の現在史:ターナー賞の歩み展』の図録サイズに合わせたターナーバッグ。間仕切りがついた使い勝手のいいつくりとシンプルなデザインで、デイリーに持ち歩ける便利なサイズ。
220×300×100mm
4935円
EDITOR’S BAG
A4サイズの書類や雑誌がたくさん入り、肩からかけられる実用的なエディターズバッグ。MACKINTOSHのシンボルである“Dandy”のシルエットが分断されたデザインが、マチ部分にひっそりと入っている。
340×450×100mm
9975円
GAME BAG
大人気ポータブルゲーム機にぴったりサイズのゲームバッグ。取り外し可能なショルダーストラップがついて、中にはゲームソフトが2つ入る内ポケット付き。ペンケースや小物入れとしても使える。
105×190mm
3990円
MACKINTOSH GADGET(マッキントッシュ ガジェット)のバッグの限定色が、
ウェブショッピングマガジン「ルモアズ」でのみ販売中です。
英国美術の現在史:ターナー賞の歩み展
2008年4月25日(金)~2008年7月13日(日)
開館時間│月・水-日 10:00-22:00、火 10:00-17:00 ※4/29(火)、5/6(火)は22:00まで
いずれも入館は閉館時間の30分前まで
※会期中無休
入館料│一般1500円、学生(高校・大学生)1000円、子供(4歳以上-中学生)500円
※表示料金に消費税込
※本展のチケットで「MAMプロジェクト007:サスキア・オルドウォーバース」展、展望台 東京シティビューにもご入館いただけます/ご利用当日のみ有効
主催:森美術館、テート・ブリテン、ブリティッシュ・カウンシル、朝日新聞社
後援:外務省
助成:大和日英基金、グレイトブリテン・ササカワ財団
特別協賛:八木通商株式会社 マッキントッシュ リミテッド
協賛:ロイヤルバンク・オブ・スコットランド、アール・ビー・エス証券会社
協力:日本航空、ニコラ・フィアット、ボンベイ・サファイア