「モア・トゥリーズ」賛同人、見城 徹インタビュー
「モア・トゥリーズ」賛同人、見城 徹インタビュー
自分が“これは手放したくない”と思うものにしていきたい
「モア・トゥリーズのスタートに関しては、坂本に感謝だね。昔のあいつは自分のためだけにしか生きていないヤツだったのに（笑）、ずいぶん早くに問題意識が変わった。地球環境にしても、彼は自分の人生の問題として、生きるリアリティの問題として、それに取り組まないと自分の人生は充実しないと切実なんだな」と一気に語るのは、文芸書から雑誌、コミックスまでを発行する総合出版社、幻冬舎の代表取締役社長、見城 徹さん。角川書店の名編集者だった時代から教授とは親友の見城さんが、“感謝”の理由を語る。
Photo by JAMANDFIX
「モア・トゥリーズ」、うん、名前がいいね
──見城さんが「モア・トゥリーズ」の賛同人になられたきっかけは？
基本的に僕は、坂本のやることは全部支持する関係、かけがえのない友人なんです。ですから、こうして「モア・トゥリーズ」のメンバーであることは精神衛生上、とてもいい。僕はこれまで、地球環境に対する問題意識はもっていても、実際になにか行動を起こすことはなかった。
──なぜ行動できなかったんですか？
結局、自分ひとりが何かをして、実際に何がどう変わるんだろうという思いが強くて、いうなれば無力感、あるいは偽善っぽいなというのも自分のなかにあった。でも、自分が生きているうちはなんとかなればいいという考えも、もうさすがに、つぎの世代のためには恥ずかしいなと。僕がそう思い始めるほど、環境は悪化してきていると思う。
──身近なところで環境の悪化を感じますか？
ノドや鼻が昔にくらべて悪くなってきているね。年中調子が悪い。空気が悪化してきて、アレルギーも増えたような気がする。それと、夏の暑さ。ここまで暑かったかな？と思えるほど天候は変だね。このままいったら大変なことになると思う。
──そう思っていたところに「モア・トゥリーズ」がスタートしたわけですね
僕もいままでいろんなところに名前を出していたけど、正直に告白すれば、きちんと取り組むのは「モア・トゥリーズ」がはじめてですよ。初めの一歩。だから、自分が手放したくないと思うものにしようと思う。やり続けようよ、ってことですよ。人間は微力だけど、ひとり一人ができることからしか何も始まらない。そのことこそが何かを変えていくわけで、意識を共有させれば変わるかもしれない。「モア・トゥリーズ」は名前がいいし、わかりやすいから、気分がいいね。
坂本に手を引っ張られたという感じなんだな
──坂本さんから「モア・トゥリーズ」の話を聞いたときはどういう印象でしたか？
昔はふたりで朝まで飲み歩いたのに、彼はギアチェンジがきちんとできた（笑）よね。随分早くに問題意識をもち得た。坂本にとっては、“人類のために”というのは違和感があると思うけど、“地球のために”というと意識が変わってくる。そのリアリティが彼のなかにあるんだな。とくにこの10年間ぐらいはそれを強く感じていると思う。
──リアリティは環境問題にとって重要だと思います
はっきり言って、自分自身では皆目見当がつかないから、坂本に導いてもらって、坂本の背中を見ていくだけですよ。だけど、僕にも焦りはある。このままじゃダメだという焦りがね。そのなかで「モア・トゥリーズ」は、意識を更新させてくれるし、これからやるぞというきっかけになる。なんでもそうだけど、0から1はものすごく大変なんですよ。1から100は流れに乗っていければそんなに苦労しなくていい。「モア・トゥリーズ」は僕にとって“0から1”だったね。0から1が重要で、それは坂本に手を引っ張られたという感じなんだな。
──では教授へメッセージを
坂本には感謝することがいっぱいある。環境問題も僕にとっては関係のない世界だったからね。この2、3年のなかであいつへのいちばん大きい感謝だね。
──ありがとうございました
幻冬舎公式サイト│http://www.gentosha.co.jp/
『MEN'S EX』創刊15周年記念
YAHOO! JAPAN×MEN'S EX×more trees
有名人日替わりチャリティオークション
男性ファッション誌『MEN'S EX』創刊15周年を記念したチャリティオークション。M.E.15年の表紙を飾った俳優、連載執筆陣、さらには坂本龍一さん率いるmore treesの全面協力も得て、30名の豪華メンバーが揃いました。
また、今回は、平日5時に毎日1品ずつ落札されていく「時限オークション」となっています。4月7日（月）の出品から6月4日（水）夕方5時の最終落札まで、盛大に開催します！
（参加者 ※ご登場順）
坂本龍一さん、緒形 拳さん、佐野史郎さん、村上 龍さん、見城 徹さん、平間 至さん、小泉 均さん、荒川眞一郎さん、神無月好子さん、瀧本幹也さん、佐々木直喜さん、船木三秀さん、稲本 正さん、石丸アキヒコさん、大住憲生さん、トム・ブラウンさん、秋元 康さん、辰巳琢郎さん、榎木孝明さん、中村吉右衛門さん、長塚京三さん、内藤剛志さん、松山 猛さん、山田五郎さん、鮎川 誠さん、蟹瀬誠一さん、中山エミリさん、山野エミールさん、三國連太郎さん、松尾健太郎さん（MEN'S EX編集長）