オウプナーズの2007年成績表――OPENERS Year in Review (6)
宮本益光
オペラ歌手
GOOD 昨年末に生まれた娘が生活の中心になったこと。笑うだけで、ご飯を食べるようになっただけで、ハイハイしただけで…とにかく娘の一挙手一投足が幸せの種。俺もこんなに愛されて大人になったのかと、両親のことを思う日が増えたのも娘のおかげ。だが恥ずかしくて、なかなか「ありがとう」が言えない。
BAD 真夜中、コピーセンターに製本を依頼した楽譜を受け取りに行った。受け取るだけだからと、店の前にクルマを路上駐車。ところが店員、想定外のノロさ。店を出ると駐車違反の取締りが!! 慌てて走り寄るが、その瞬間、俺は地面にたたきつけられた。足元の障害に気がつかず転んでしまったのだ(肋骨骨折全治1ヵ月)。「あー、お兄ちゃんのクルマ? 駐車違反きらないから」と、路上でウンウン唸る俺にそう声をかけると、民間監視員のオヤジは闇夜へ消えていった。
東野香代子
ハーパース・バザー副編集長
GOOD 良かったことねー。あんまり思いつかないけれど、プライヴェートでは、20年ぶりにまとまった夏休みが取れたことぐらいでしょうか……。それから今年は「ご生誕半世紀!?」だったのですが(歳がバレた)、その記念日にサプライズ・パーティを開いてもらいました。少人数の集まりだったのですが、嬉しくて、折り返し100歳まで生きる元気が出ました。
BAD 会社の同僚が亡くなりました。席がすぐ前で、歳も比較的近くて、喫煙仲間だったのですが。昨年の秋に発病してあっという間に往ってしまいました。それもあってか最近は「取っておいて後で使おうとか、着よう」ということをやめました。いつも冗談でいっていた浪費の言い訳が本当になってきてしまいました。「腰が曲がったら流行の服は着られない! 神経痛になったらハイヒールは履けない! 胃腸が弱ったら美味しいものは食べられない!」だからいまのうちに贅沢しておきましょう!
島田 明
編集者
GOOD (今年もまた)いい友達がたくさんできたこと。モンゴル800の清作くん、N.ハリウッドの尾花さん、ビズビムの中村さんなど、刺激的で私にあたらしい感動をあたえてくれる人と出会え、次につながる”何か”が生まれそうな予感に満ち溢れているいまの状況は最大の収穫にて○。
BAD (また今年も)ダライ・ラマに会えなかったこと。久方ぶりに来日したダライ・ラマ氏だったが、またすれちがいで接見できず。ずっとラブコールを送り続けているもののいまだに片思い状態(笑)。ゆえに今年の×に。
吉村栄一
ライター/編集者
GOOD たとえばmore treesのような環境保護関連の活動がとても自然なかたちでスタートする年になったこと。柏崎刈羽原発の運転再開反対の署名活動も、政治色がない、自然なかたちでいろんな人が署名やメッセージを寄せてくれました。あと、個人的にイエロー・マジック・オーケストラの再結成、ライヴは本当にうれしかった○です。
BAD GOODの出来事と表裏一体なのですが、それだけ環境や社会状況が、いますぐどうにかしなきゃいけないギリギリのところまで追いつめられてきたと感じます。著作権がらみのきな臭い動きも×でした。これまた個人的な×は、健康には自信があったのに、暮れの忙しい時期に深夜、救急車で運ばれてしまったこと。いろんな人に迷惑をかけてしまいました。
OPENERS×dictionary座談会「私たちの中にある『不都合な真実』に目を向けて」
Unplug Kashiwazaki-Kariwa / おやすみなさい、柏崎刈羽原発
Pantarhei (パンタレイ)
クリエイティブディレクター コオリアキヒト
GOOD 120億円ルーキー、ワガ国の松坂大輔がワールドチャンピオンに輝く!!モノづくりの仕事に携わり、つねづねジャパンクオリティを世界に誇りたいと考える私としては世界を舞台に活躍する日本人の偉業が非常にうれしいです。今年はやはり大注目の1億ドルルーキー、松坂選手“Dice-K”がレッドソックスを世界王者に導いたことじゃないかなと。日本ってスゲーのよ、と世界にアピール出来たことがとても〇だったと思います。
BAD ほんの3年前、04年頃の某田舎の給油所と今年11月、新宿での値段を比べたら、ど、どんだけぇ~!っていいたくなります。しかも気持ちわるいのは当時なぜか、私のところにきたのです、先物取引が、ガソリンで! 500万あれば2500万になるって話。先物=マユツバと思っていた私は、そんなの関係ねぇ!と完全無視。もしかすると、いまごろ頃はガソリンセレブ!? などとかんがえるとオッパッピーな気分になります(泣)。
selection『Pantarhei(パンタレイ)』の傑作コンドームケース“A.Y.O.R”
rumors「Pantarhei」