第3回:僕とアートの、はじまりと吹っ切れ
Lounge
2015年4月17日

第3回:僕とアートの、はじまりと吹っ切れ

第3回:僕とアートの、はじまりと吹っ切れ

© DAIDO MORIYAMA

森山さんのトークショーも、大盛況のうちに終了し、「森山大道写真展it」も残すところあと半分。このコンテンツも早いもので、もう3週目を迎えました。
今回は、ちょっと時間を遡り、ラットホール ギャラリーの母体となった、ヒステリックグラマーのアート活動のきっかけについてお話ししたいと思います。

はじまりは、ヒステリックグラマーを立ち上げて3年目の1987年。当時コム デ ギャルソンやヨウジ ヤマモトが先駆け的に作っていた、アーティスティックなカタログに触発され、ウチでもなにか始めようと思ったのが、アートや出版と関わるようになったきっかけでした。

ギャルソンやヨウジのカタログに触発され、
メキシコ、グァテマラへ

そう思い立つと、いても立ってもいられなくなるのが僕の性格。さっそくメキシコとグァテマラに行って、ウチの洋服を使ってアート作品的なモデル撮りを敢行、その後も、アメリカを横断したり、タイに行ったり、もちろん東京でも、いろいろな角度から撮影をおこないました。
しかし、どんなにシチュエーションにこだわっても「結局は、写真家次第」というのが実感でした。

そんな中、たまたま知り合いの写真家の引っ越しを手伝ったとき、その人がもっていた、自費出版と思われる70年代のアメリカの写真集を目にしたんです。それは、非常にドキュメントな内容で、見た瞬間「これだ!」と思いました。

そこで、ゴリ押しで始めたのが、91年からはじまる“hysteric ”のシリーズ。でも、3号目ぐらいまではまだ「このままでいいのかな」という迷いもありました。

そうした迷いを完全に吹っ切ってくれたのが、前々回にもお話しした森山さんの写真集、具体的には『写真よさようなら』と『光と影』との出会いでした。
それからはもう、一冊の本を作るのに、1年半とか2年がかり。とにかく没頭してやりました。当時、社内の人間にとっては、あいつらなにやってんだろう?という感じだったと思います。まあ、いまとなっては、こちらの活動も、ヒステリックにとって、なくてはならない部分となりましたが(笑)。

さて次回は、冒頭でも触れた、ラットホールギャラリーでの森山さんとのトークショーの模様をお伝えしますので、お楽しみに。

HYSTERIC GLAMOURオフィシャル:http://www.hystericglamour.jp
森山大道オフィシャル:http://www.moriyamadaido.com
Bueno! Books:http://www.buenobooks.com

写真展を記念して「DAIDO MORIYAMA×RAT HOLE GALLERY×HYSTERIC GLAMOUR」のTシャツ¥10,290(税込)も販売

■森山大道展「DAIDO MORIYAMA it」

日程:2006年10月13日(金)~11月19日(日)
時間:12:00~20:00(月曜定休)
場所:RAT HOLE GALLERY(ラットホール ギャラリー)
港区南青山5-5-3 HYSTERIC GLAMOUR 青山店B1F
TEL:03-6419-3581

●森山大道サイン会開催
11月4日(土) 16:00~17:00
詳細は、www.ratholegallery.comをご覧ください。

           
Photo Gallery