青山・国連大学にて「未来のスミカ Project」開催
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2015年2月10日

青山・国連大学にて「未来のスミカ Project」開催

未来のスミカ Project―震災から生まれる創造

未来ヴィジョンをデザインで再考するシンポジウム、展示を開催

東京・青山にある国連大学にて、経済産業省クリエイティブ産業課との連携のもと、未来ヴィジョンを再考する「未来のスミカ Project」が10月29日、30日、11月5日、6日の4日間にわたり開催される。

Text by OPENERS

震災から生まれる創造

国連大学が多様な文化発信の拠点として、日本社会に開かれた場であることを訴求するという目的のもと、この「未来のスミカ Project」は発足した。今回は、「震災から生まれる創造」をテーマに掲げ、シンポジウム、展示、交流会などがおこなわれる。

まず、10月29日には、国内外のクリエイター、研究者、有識者が結集し、「叡智やクリエイティビティをどのように使うのか」「デザインや建築になにができるのか」「生きかたや生活の変化をどのように創造につなげていくのか」について討論するシンポジウムを開催。

同シンポジウムの参加者は、国連大学学長 コンラッド・オスターヴァルダー氏、CI、BIをはじめ、パッケージング、プロダクトデザインと幅ひろい領域の仕事を手がける香港のデザイナー アラン・チャン氏、2009年より東京大学教授を務める建築家 隈研吾氏、カッペリーニ、ローゼンタール、サワヤ&モローニなど多くの企業にデザインを提供しているデザイナー マイケル・ヤング氏、 DESIGN HOUSE STOCKHOLM, OFFECCT AND WALLPAPERなどをクライアントにもち、多数の受賞歴を誇るインダストリアルデザイナー、家具建築家、写真家 カトリン・グレイリング氏という錚そうたるメンバー。モデレーターは、「IDEE」の創業者であり、現在は流石創造集団 CEOとして多方面で活動している黒崎輝男氏が務める。同シンポジウム終了後には、イタリアのトスカーナ州チェルタルドと25年にわたり交流を重ねている群馬県甘楽町で、有機農業を営む奥田典子氏によるオーガニックメニューが振る舞われる交流会も開かれるという。

作品制作、交流のきっかけを生み出すための展示

展示にかんしては、「建築」「デザイン」「食と農」「エネルギー」の4つのテーマにもとづいて、たんなる展示ではなく、作品をつくる機会、交流のきっかけを生み出すための空間が作り出される。

会期中の全日程でおこなわれているのは、隈研吾氏による未来のスミカのケーススタディ、住む家、住むこと、生活すること、生きることを再考するための家のデザインが展示される「未来のスミカ」アイディア展、黒崎輝男氏キュレーションによるモダンクラフトの展示など。そのほか、太陽光エネルギーを動力源とするクッカーやスピーカーを実際に使うことで、次世代エネルギーの可能性を探るワークショップなども開かれる。

また、初日である10月29日には、 NOSIGNER、坪井浩尚氏、倉本 仁氏らが参加する未来の社会ヴィジョンをテーマとしたトークセッション&プレゼンテーションもおこなわれる。

入場はすべて無料。東日本大震災から半年以上たち、関東大震災後や戦後のように、破壊から創造が生まれるときがいまからなのかもしれない。ぜひこの機会に、先鋭のクリエイターたちが考えるいま、そしてこれからを知り、ともに鑑みていただきたい。

未来のスミカ Project─震災から生まれる創造

会期|10月29日、30日、11月5日、6日

会場|国連大学前庭、国連大学ウ・タント国際会議場

東京都渋谷区神宮前5-53-70

入場無料

主催|一般社団法人国連大学文化協会

連携団体|NPO法人 Farmers Market Association

流石創造集団

メディアサーフコミュニケーションズ

隈研吾研究室

URL|http://mirainosumika.com/

※時間はイベントごとにことなるため、上記オフィシャルウェブサイトより要確認。

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