愛知県田原市で、大規模太陽光・風力発電事業
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2015年2月10日

愛知県田原市で、大規模太陽光・風力発電事業

“たはらソーラー・ウインド共同事業”

愛知県田原市で、大規模太陽光・風力発電事業

愛知県田原市において、東芝や三井化学など6社が、国内最大規模の太陽光・風力発電所を計画するための「たはらソーラー・ウインド共同事業」を展開する。パナソニックの「藤沢スマートタウン」をはじめ、次世代エネルギーにかかわる大規模な事業が国内でも加速している。

Text by OPENERS

国内最大級の自然エネルギー発電所

「たはらソーラー・ウインド共同事業」は、愛知県田原市の三井化学の所有地に発電能力50メガWの太陽光発電所、6メガWの風力発電所を建設し、太陽光発電・風力発電事業をおこなうというもの。総事業費約180億円の計画で事業化検討を進めたうえで、2012年6月の着工を目指す。東芝が主軸となる太陽光発電設備の設計、調達、建設を担当するほか、三井物産、東亞合成、東レ、三井造船が共同で事業に参加する。

東芝は、国内のメガソーラー発電プラントを累計で8件受注しており、その実績を活かして太陽光発電所の基本設計をふくむエンジニアリング全般、主要機器の納入、建設などを担当。今回の太陽光発電所には、東芝グループで開発した業界トップの最高変換効率97.7%(定格電圧350V、出力50%の場合)を誇る500kWのパワーコンディショナが採用される予定だ。

東京ドーム約17個分ともいうこの太陽光発電所で発電される電力は、年間で太陽光と風力を合わせて6750万kW時と想定。これは、同市の総世帯数の9割に当たる約1万9000世帯分の使用電力量に相当する。また、発電された電力は、すべて中部電力が買い取ったうえで送電するという。

2015年には2.2兆円になることが予想される電力・産業用の太陽光発電システムの市場規模。日照時間や平均風速が国内でもトップレベルだという田原市でのこの事業は、次世代エネルギーの市場動向を占ううえでも注目だ。

           
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