パナソニック│Fujisawaサスティナブル・スマートタウン構想│Panasonic
Panasonic│パナソニック
藤沢市に大規模1000世帯のエコタウン誕生
「Fujisawaサスティナブル・スマートタウン構想」を発表
パナソニックは、環境配慮型街づくりやスマートシティ・プロジェクトで先進的な取り組みを進める8社や神奈川県藤沢市とともに、1000世帯規模のあたらしい街を目指す「Fujisawaサスティナブル・スマートタウン構想(Fujisawa SST)」を発表した。
文=谷中朋未
太陽光発電システムと家庭用蓄電池を標準装備
「Fujisawa SST」プロジェクトは、パナソニックが同社藤沢工場跡地19ヘクタールに計画しているスマートタウン・プロジェクト。世界に先駆けて太陽光発電システムと家庭用蓄電池をすべての住宅や施設、公共ゾーンといった街全体に標準装備するほか、家庭用燃料電池の導入などきたるべき低炭素社会に向け計画される、1000世帯規模のあたらしい街づくり事業だ。住宅をはじめ、商業施設や公益施設なども設けられ、街びらきは2013年度を予定している。
参画するのはパナソニックをはじめ、アクセンチュア、オリックス、日本設計、住友信託銀行、東京ガス、パナホーム、三井不動産・三井不動産レジデンシャル、三井物産の企業9社と藤沢市。マスタープラン段階から開発後の運用まで見据えた街づくりをおこなう。
マスタープランニングでは、家庭での太陽光発電や家庭用燃料電池による「創エネ」、蓄電池やヒートポンプ給湯器による「蓄エネ」、空調や照明などの「省エネ」を独自の連携技術によりコントロールし、住民の使用状況にマッチした最適なエネルギー管理を実現することで快適性と高いエコ性能の両立を計画。また、EV(電気自動車)の導入、カーシェアリングの普及促進を目的にした専用駐車場を設置するなど、街区全体でインフラ・設備を最適に設計する。
さらに、照明とセンサー、監視カメラを最適制御して街全体を見守るセキュリティサービスや、お年寄りが快適に暮らせる設備や機器を提供するヘルスケアサービスなど、スマートタウンならではの次世代のくらしを実現するサービスのモデルも盛り込まれる。
自然の恵みを最大限取り入れた地産地消型の安心・安全サスティナブルな街づくりや、電力・情報ネットワークが最初からつながり、住民に負担なく最適制御するスマートな街づくりを目指す「Fujisawa SST」プロジェクト。この取り組みは街全体で、1990年にくらべCO2を70パーセント削減することが可能で、今後は「Fujisawa SST」プロジェクトの事業モデルを世界にも普及させていくという。