Review 2008&Preview 2009|OPENERS Year in Review(4)
飯塚ヒデミ
フォトマガジン TRACK 発行人 / フォトギャラリーT.A.F 主宰
Review 2008
2008年を振り返ってみると、大きな問題もなく普通にいつものごとく仕事や時間に追われ生活をしてきた。
自分の時間を確認できず流されてきたとも言える。
Preview 2009
来年こそは! と昨年末に思った抱負もまったく現実化されぬまま、今年も来年の抱負を考えることになると思うと、先のことを考えるより今というときを十分に楽しんで、来年の年末には自分の時間を十分楽しんだ年だったと言えるようにしたと思う。
写真人生
rumors
Track Artwork Factory
東野香代子
編集者
Review 2008
『ハーパース・バザー』7月号と9月号が完売したことがうれしかったです。
それと編集部のA子が結婚! K子の令嬢が結婚! T子が出産! というおめでたいことが続きました。
でも、お財布のなかのクレジットカードよりも、病院の診察券の枚数の方が多くなりそうです、もうすぐ。
知人に久しぶりに会うと、まずは病気の話で盛り上がり、老後の生活設計でため息をつき……。子どものとき、大人たちが真剣な顔をして何を話し合っているのか不思議だったのですが、こういうことだったのね。
まあ、先の心配をしてもはじまらないので、買い物はお金のあるうちに、楽しいことはできるうちにやっておこうという結論でいつも散会しますが、私たちは。
Preview 2009
社会企業家の活動を知ったり、チャリティを継続している人たちを見たりすると、なにか人の役に立つことを生業にしたいな~と思うようになりました。
一般的に、生涯学習という言葉が誤解されているようで、本来は自分が学ぶことによって地域や社会に還元する術を習得するというのが意義なのに、年寄りになっても小難しいことを知ることと思っている人が多いですね。
歳をとったら自分がお墓にもって行く知識を習得するよりも、後輩や若者に人生経験から得た教訓をしっかり伝えるべきです。
ということで、今どき希少動物になった頑固な年寄りに向けてウォーミングアップはじめようかな。
大門千寿子
会社員 / 音楽事業
Review 2008
今年も数多のコンサートやオペラに関わり、素晴らしい才能を間近に感じた一年でした。アーティストたちの受賞や新譜CD発売などうれしいニュースも多く、たくさんの方々にクラシック音楽の枠を超えて〈声〉のもつ力を身近に感じていただけたような気がします。
コンサート会場以外での演奏も増え、気をつけているつもりがよくイヤリングを落とし、片方だけになった想い出のコレクションが今年は4個にも(笑)。
それでも休暇には3度ほど温泉にも出かけ、11月に飛騨高山と白川郷を旅した際には、櫻山八幡宮のきらめく紅葉や雨上がりの山あいの天空にかかるスペクタクルな虹に時を忘れて見とれました。
Preview 2009
「人は、自分自身のなかに砂漠を作らなければいけない」アルヴォ・ペルト
これは08年12月の林田直樹さんの新刊『クラシック新定番 100人100曲』のなかで紹介されていたエストニア生まれの作曲家ペルトの言葉ですが、現代社会に渦巻く過剰な情報や雑音や雑念は、時に人間の想像力や生命力を枯渇させるというページが印象的でした。
情報を遮断し自分のなかに砂漠をつくり、受け身ではなく次代へ残したいものを模索し、発信することを日々心がけてゆきたいと思います。
手塚るみ子
プランニングプロデューサー
Review 2008
今年は手塚治虫の生誕80周年というモチベーションを迎えたこともあり、いつも以上に周囲が賑やかな年でした。
そんななか、自分も1年半越しのCD企画『手塚治虫 その愛した音楽』がようやく完成・発売にいたり、なかなか娘冥利に尽きる年でした。
Preview 2009
来年もこの生誕80周年のモチベーションはつづくので、その波があるうちに今度は自分の音楽レーベル『MusicRobita』から、新たなCD企画をリリースできればと思っています。
マイペースを崩さずに、これからも手塚作品と音楽のコラボレーションをライフワークとして楽しんでゆく所存です。
LOUNGE NEWS
岡部美代治
ビューティサイエンティスト
Review 2008&Preview 2009
「人に人は集まり、人は人により磨かれる」
今年の4月20日、定年を前に一足早く長年勤めていた会社を卒業しました。
理由は家庭の事情です。もともと会社のバッジを着けることなく個人の中身でさまざまな活動をするようにしていたので、会社を卒業してもさほど心配はしていませんでした。むしろ自由度が増えるのではないかという気持ちが強かったのです。
そして実際に会社を卒業してみて改めて感じたことは、これまでにないほどの人との出会いでした。しかも直接の出会いで、今まではメディアや人伝に聞いていた人との出会いでした。そこで感じたのは、直接出会って、情報交換と情緒交換をすることで、まったくの新しい斬新な刺激を受けたことです。
「バチッ!」という音と火花が出るほどの刺激により、今まで関心のなかった分野にも強力な興味が湧いてきて、チャレンジする好奇心が強まったのです。私だけでなく、出会った相手の方も同じような刺激を受けたという話をあとでよく聞くようになりました。
だだっ広い宇宙の中で、彗星同士が接触しあってその付近にある物質をお互いに吸収して膨らみ、光を一層強く放つようなものでしょうか。
おそらくお互いに引き合う運命のような引力を持ち、それがさらに強まって、また新たな彗星に出会うという、出会いの連鎖反応を実感しています。そして、お互いに磨かれてくるような実感を、ビールを飲みながら味わっています。
2009年も、きっと自分を磨けば、また新たな彗星と出会えることを、予感しつつ、願望
しつつ、このようにして年の瀬を過ごしています。
Hiromi’s Beauty Program 小林ひろ美対談