THEATER|“美輪明宏”をモチーフにした舞台『MIWA』
THEATER|なにが起こる? 野田秀樹が放つ大胆不敵なストーリー
“美輪明宏”をモチーフにした舞台『MIWA』
野田秀樹が作・演出。美輪明宏の半生を舞台化したNODA・MAP 第18回公演『MIWA』が、10月4日(金)から東京芸術劇場 プレイハウスほかで上演決定。野田秀樹による、予測のつかない「美輪明宏物語」の幕が開く。
Text by KUROMIYA Yuzu
他人の一生で遊ぶ──不遜で贅沢な演劇遊戯
劇作家としてつねに限界に挑みつづけてきた野田秀樹が、自らに課した次なる挑戦とは、「いま、この世に生きる実在の人物をモチーフに新作を描くこと」だった。
三島由起夫をはじめとする文化人を魅了したシャンソン歌手として、また『毛皮のマリー』や『黒蜥蜴』に代表される舞台俳優として、ジェンダーを超越した美貌と類まれなる表現力で人びとを魅了してきた美輪明宏。この強大なアイコンを、野田秀樹はあくまで“モチーフ”として扱い、予測のつかないオリジナルストーリーに描き出す。
主演を務めるのは、宮沢りえ。さらにNODA・MAP初参加となる、瑛太、井上真央、小出恵介、浦井健治、青木さやか、野田作品には欠かせない池田成志、古田新太、そして野田秀樹自身も俳優として出演するという。
「MIWA? まさか? そのまさかである。いま、地球上に生存する人間のなかで、わたしが一番面白いとおもう人はだれか考えてみた。その答えがMIWAだった。もちろん美輪さんから話を聞くだけ聞いておいて、まったくもって出鱈目(でたらめ)の「美輪明宏物語」を書いてみようとおもっている。生きている他人の一生で遊ぶ。不遜である。だが、贅沢である。絢爛豪華である。だって、MIWAの生涯なのだから」と野田秀樹はコメント。
今回モチーフとなった美輪明宏は、「野田ゼウス神がまた悪戯をして、わたくし、美輪明宏の人生をもう一個創るそうな。やれ、はて、どうなりますことやら」と語っている。
まるで引き寄せられたかように集まった豪華キャストが、『MIWA』という運命の磁場でなにを演じ、どのようなセッションを繰り広げるのか。期待が膨らむばかりである。
NODA・MAP 第18回公演『MIWA』
<東京公演>
日程│10月4日(金)~11月24日(日)
会場|東京芸術劇場 プレイハウス
時間│14:00~、19:00~(日程により公演時間が異なる)
料金│S席 9500円、A席 7500円、サイドシート 5500円
Tel. 03-6802-6681
http://www.nodamap.com
<大阪公演>
日程|11月28日(木)~12月1日(日)
会場|シアター BRAVA!
時間│13:00~、18:00~、19:00~(日程により公演時間が異なる)
料金│S席 9500円
Tel. 06-6946-2260
http://theaterbrava.com
<北九州公演>
日程|12月6日(金)~12月8日(日)
会場|北九州芸術劇場 大ホール
時間│13:00~、18:00~、19:00~(日程により公演時間が異なる)
料金│S席 9500円、A席 7500円、サイドシート 5500円
Tel. 093-562-2655
http://www.kitakyushu-performingartscenter.or.jp
チケット全国一斉発売日|8月24日(土)