EVENT|東京国立近代美術館60周年記念企画「夏の家」と「14の夕べ」
Lounge
2014年12月22日

EVENT|東京国立近代美術館60周年記念企画「夏の家」と「14の夕べ」

東京国立近代美術館・60周年記念企画に注目!

夏の家」と「14の夕べ」同時開催

今年開館60周年を迎えた東京国立近代美術館。現在、美術館(本館)の所蔵品ギャラリーのリニューアル中で、10月15日(月)まで美術館は休館。しかしながらこの期間を利用して、世界が注目するインドの建築事務所「スタジオ・ムンバイ」による日本初の建築プロジェクト「夏の家」が8月末に美術館の前庭に登場する。美術館の前庭に東屋(あずまや)を設置し、憩いの場として開放するもので、彼らの得意とする、オーガニックな素材をつかった心地よい空間となる。
ここでは散歩の合間に休憩したり、夕涼みをしたり、気軽に過ごすことができる。また、8月26日(日)からは「14の夕べ」と題して夕方から特別に開館し、普段は展覧会がおこなわれるギャラリーを会場に、多彩なジャンルの第一線で活躍するアーティストたちによる“パフォーマンス”が、14日間日替わりで繰り広げられる。

ext by KAJII Makoto (OPENERS)

夏の夕べ、東京発のクラフトビールを飲み干そう

皇居の豊かな緑、ひと足早い虫の声とともに贅たくなひとときを――夏の夕べ、東京国立近代美術館がラウンジになる「BEER MOMAT(ビア モマット)」がオープンする。フードを手がけるのは料理家のyoyo.(VEGEしょくどう)。東京発クラフトビールの東京エールや、Romana Keikoによる話題のハーブ・ホーリーバジルを使ったモヒート、COFFEE in the HOUSE(by Little Nap COFFEE STAND)のスペシャリティ・コーヒーなどメニューも多彩。

東京国立近代美術館60周年|BEER MOMAT 02

スタジオ・ムンバイ「Palmyra House」2007 年 Photo: Hélène Binet

東京国立近代美術館60周年|BEER MOMAT 03

東京国立近代美術館(本館)外観 夜の写真 Photo: 上野則宏

「BEER MOMAT」開催中は、「14の夕べ」のメインプログラムの開演前、エントランスロビーがDJやライブを楽しみながら過ごせるラウンジに。また9月1日(土)からは「夏の家」も期間限定のイートスペースに変身。いつもとちがう特別な空間で、フードとドリンクを楽しめる。

東京国立近代美術館60周年記念「14の夕べ」

日時|2012年8月26日(日)~9月8日(土)※14日間無休

※毎日17時開館、メインプログラム開始時間は日程ごとに異なるためHP参照

※観覧料無料、申込不要

会場|東京国立近代美術館(本館)企画展ギャラリー(1階)

http://www.momat.go.jp/Honkan/14_evenings/index.html

東京国立近代美術館60周年|BEER MOMAT 04

スタジオ・ムンバイ「夏の家」イメージ

「夏の家」

日時|2012年8月26日(日)~2013年1月14日(月・祝)

※入場無料

※一般公開期間・時間や休館日はHPを参照

※8月26日~31日は、職人による施工風景を公開

会場|東京国立近代美術館(本館)前庭

http://www.momat.go.jp/momat60/studiomumbai/

BEER MOMAT(ビア モマット)

日時|2012年8月26日(日)~9月8日(土) 17:00~「14の夕べ」終了時刻

9月13日(木)~15日(土)、20日(木)~22日(土)、27日(木)~29日(土) 17:00~21:00

http://www.momat.go.jp/Honkan/beer_momat/index.html

「夏の家」を会場に、青空教室シリーズ「考える、つくる、動く、また、つくる」

日本初の建築プロジェクト「夏の家」にこめられた、“家とはなにか?”そして“家を自分でつくるということ”というコンセプトを、世代を超えた多彩な人たちが世界の事例や、歴史的な出来事、今現在の状況を取り上げながら、3回にわたって、青空教室(聴講無料・申込不要)を開催する。

第1回|9月22日(土)18:00~20:00

動く|牧紀男、中谷礼仁、坂口恭平

テーマ:「動く家、仮の家」

住む人が自ら材料を集め、自力で建設するバラックにインスピレーションを得ている「夏の家」。さまざまな素材をブリコラージュすることによってつくられるバラックは、一時的な不便をしのぐ仮の住まいであるがゆえに、移動さえも可能な、軽やかな家の在り方を提示している。実際にインドから日本へ運ばれる期限付きの家である「夏の家」をつうじて、動く家、仮の家のもつ軽やかさについて考える。

第2回|9月28日(金)19:00~21:00

考える|藤森照信、塚本由晴 司会:後藤治

テーマ:「家の条件」

「家」が「家」であるのは、屋根があるから? 壁で囲まれているから? インフラがあるから? これからの住まいをつくるための、家のガイドラインについて、世界の民家を参照しながら考えていく。

第3回|9月29日(土)18:00~20:00

つくる|内田祥哉、高橋てい一 司会:戸田穣

テーマ:「建築の造り方」

戦後以降の日本の街並みをつくったともいえる高層ビルやプレハブ住宅の草創期に着目し、工業化が進む建築の生産の背景にあった、「どのように建築を造るのか?」の試行錯誤を辿っていく。

           
Photo Gallery