戸田恵子 連載|社員旅行 in ソウル!
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2015年4月17日

戸田恵子 連載|社員旅行 in ソウル!

戸田恵子|スタッフに感謝の気持ちを込めて

社員旅行 in ソウル!(1)

未曾有の不景気といわれているこの時代になんて優雅なんでしょ。と、周囲には羨望の眼差しで見られておりました今回の社員旅行。いやいや不景気だからこそですよ。日ごろ私のために尽力してくれているスタッフに感謝の気持ちを込めまして、ソウル2泊3日の社員旅行を企画しました。そもそも「社員旅行」って響きがイイですよね。レトロというかホンワカというか、なんとも昭和ムード。私にとっても初体験の社員旅行でした。

文=戸田恵子

マシッソヨ! 韓国の美食に舌鼓

『今の私をカバンにつめて』大阪公演が終わって間もない10月29日~31日のスケジュール。参加者は社長兼マネージャーの牧野、現場サポートの和樹、デスクの谷さん、父、友人のゆうこりん(三ツ矢雄二さん)、そして私です。

私自身ソウルは3回目。九州や沖縄に行くよりも近いですし、あたらしくなった羽田空港から出発できるので、週末の旅行にはぴったりです。フライト時間はソウルまで1時間50分くらい。早い!

韓国からたくさんのタレントさんたちが自在に行き来するわけですね。日帰りだってまったく問題なしです。実際にゆうこりんは1泊のみの旅行でした(笑)。

初日、夕方にソウル金浦空港に着いたのですが、ホテルまでが大渋滞(泣)。近ごろのソウルは渋滞が激しいそう。今回カジノがあるウォーカーヒルホテルに宿泊だったのですが、そこは空港からはちょっと距離があるのです。混んでいなければ1時間もかからないところを、2時間くらいクルマに乗っていました。羽田~金浦間のフライトより長く、これがキツかったですね……。80歳間近の父もよく耐えたと思います。

おかげで夕飯の時間がかなり遅れたため、皆ヘトヘトのペコペコで焼き肉にありついたのでした。いえ、がっついたのでした(笑)。

マシッソヨ! おいしい! 生マッコリも! マシッソヨ!! 我が父もものすごい食欲。私自身も旅に出ると食欲が増すのはいまだに不思議です。その後スタッフたちはカジノに繰り出し(勝ったかな?)、私と父は静かに就寝。

戸田恵子|スタッフに感謝の気持ちを込めて

社員旅行 in ソウル!(2)

韓国ではいま、芝居が熱い!

2日目。韓国ではここ数年お芝居ブームがつづいていたようで、今後定着していけばブロードウェイのようになるのではないでしょうか。私も韓国でショーではなく、お芝居を観るのははじめてのことです。三谷幸喜さんの作品もいくつか上演されています。しかし、ここはまず理解しやすいミュージカルをチョイスしました。評判の高い『ビリー・エリオット』の韓国バージョンをどうしても観たくてチケットを取りました。なんといっても主演のビリー役が大好評で、ニューヨークとおなじく4人の子役で演じておりました。運良く私たちは一番人気の男の子の日に当たりました。もともとタップが得意な子役と聞いており、ものすごくハードなクラシックバレエのレッスンを重ねてこの舞台に挑んだとの噂。

そして期待どおりのすばらしさ! 主役の彼はもちろん、この作品はニューヨークで観たクオリティがみごとに保たれていました。それぞれのキャストはまったくちがうタイプの方が演じているのに、ハートはまったくおなじ。当たり前だけどすみずみまで抜かりないです。お見事!

夜は大好きなコリアンショーを観ました。タイトルは「美笑(MISO)」。チョゴリ衣装は色が綺麗ですよね。驚くような配色されているでしょ? それでいて美しい。

亡き母も2回韓国にはおとずれましたが、そのたびに人形を買いました。今回は私が母のために小さめのものをふたつ買って帰りました。「美笑」はストーリー仕立てになっているショーで、歌、舞とともに楽しめました。そして劇場にチョゴリ衣装レンタルのサービスがあったので皆で着てみました。ひとりでは絶対着ないけど、みんなで着れば恐くない! 旅の恥はかきすて! ね?(笑)

夜のごはんプルコギ! またまたマシッソヨ! 生マッコリもまたまたマシッソヨ! 相変わらず父も驚くほどの食欲でした(笑)。眠らない街、ソウル。東大門に少し繰り出しました。深夜でもごった返すこのひと・ひと・ひと! エネルギッシュです。そしてスタッフはまたまたカジノへ(勝ったのかな?)

戸田恵子|スタッフに感謝の気持ちを込めて

社員旅行 in ソウル!(3)

次回に楽しみを残して──2泊3日韓国の旅、終了!

さて3日目。朝食をホテルでしっかり食べて、最後の自由時間。一行は明洞に繰り出しました。クルマはあいかわらず渋滞……。連日の暴食、荒めの運転と車内の暖房などが重なり、若く見えるとは言え79歳。応えたんだと思います。朝食をすっごく食べていた父が気分が悪くなってしまい、すぐに下車して喫茶店で2時間近く横になって休憩。明洞でホテルをとって帰国ぎりぎりまで父はお休みをすることに。みなさんにご迷惑かけました。喫茶店で休んで大丈夫そうではありましたが、念のためね。

父を休ませているあいだ、慌てて食事(サムゲタン)をして買い物にも出ました。父が欲しがっていたダウンをまず一番に購入して、あとは化粧品などをおみやげに買いました。最終日にアテンドしてくれたイ・ジョンキルさんは韓国のTVで活躍する俳優さん。自分では脇役と言っていましたが、街中でたくさんのひとが振り返っていました。まぎれもなくTVスターですよ!

明洞は活気あふれる街。もっともっとゆっくり歩きたかったけどタイムアップ! 結局、明洞餃子はものすごい行列で入れませんでした。そして父も回復。また次回にお楽しみを残して、私たちは無事帰国しました。総じて韓国にハマるひとの気持ちがとってもよくわかった旅でした。だって今すぐにでも行きたいですもん! VIVA SEOUL!

           
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