Christian Louboutin|旗艦店「クリスチャン ルブタン 青山」がオープン
Christian Louboutin|クリスチャン ルブタン
細部まで美意識が貫かれたメンズ&ウィメンズの複合路面店
旗艦店となる「クリスチャン ルブタン 青山」がオープン
2012年に80日間限定で上演されたショーを、3D映像で上映する映画『ファイア by ルブタン』がいよいよ12月21日(土)よりスタート。公開に先駆けて、国内では7店舗目(直営含む)、世界では81店舗目となる日本の旗艦店「クリスチャン ルブタン 青山」がオープンした。
Text by KAJII Makoto (OPENERS)
青山という街の雰囲気を取り入れたインテリア
1992年に初の路面店をパリのジャン・ジャック ルソー通りの19番地にオープン、今ではメンズブティックをふくめ世界中に80以上の直営店を構えるクリスチャン ルブタン。今回オープンした「クリスチャン ルブタン 青山」は、ニューヨークをベースに活躍する建築デザイン会社、「212box」が内装デザインを担当。主任建築家のEric Clough氏は、クリスチャン ルブタン氏とコミュニケーションを重ねてにデザインを進めたという。
ブティックのファサードは、ガラス、メタル、コンクリートなど多様な素材を用いて構成。店内もファサードとおなじ素材を用いることで、1階手前のウィメンズエリアと、奥のメンズエリアとの連続性が生まれている。クリスチャン・ルブタンらしいアーチを描いたディスプレイ棚(小窓から鳥が飛び立つさまを表現した全世界共通のディスプレイは必見!)や、レッドカーペットなどが特徴。くわえて、旅とクラフツマンシップをこよなく愛するルブタン氏らしく、モロッコからニューイングランドまで、さまざまな国と地方のエレメントが詰まった、ユニークなディテールにも注目したい。
とくに、奥に広がるメンズエリアはサロンのようにゆったりとした作りで、アフリカの木、タイガーを使用した什器や革張りの壁など、ブランドの世界観をスペース全体でアピール。その優雅な雰囲気のなかに、ルブタン氏お気に入りのメタル刺繍のディテールがほどこされた「Dictateur」や、メンズドレスシューズの「Mamounia」などが並んでいる。
世界中の女性を魅了する“靴の魔術師”クリスチャン・ルブタン氏が語る
オープニングに際して来日したクリスチャン・ルブタン氏は、「建築デザイン会社の『212box』とはコンセプトやイメージを共有しながらデザインを進めてきました。今回初めて店舗を見ましたが、メンズエリアは自然光が入るなど、広くて、満足しています。青山はたとえればパリのような感じの街ですね」とコメント。
とくに、壁一面にロゼットパターンでセッティングされたエレガントなトラバーチンのタイルがお気に入りで、「店内にはまっすぐな線は少なく、いろんな自然素材が共存し、折り重なっています。それらが作る光と影は、谷崎潤一郎の“陰翳礼讃(いんえいらいさん)”の(世界)ようで、とても気に入っています」とルブタン氏。
2014春夏ウィメンズコレクションは、「メンズコレクションの影響を受けたフラットシューズ」が多くなり、メンズスペースでは、今後特別なオーダーなども展開していく予定だという。
メンズ、ウィメンズのシューズはもちろん、バッグや革小物などを取り揃えたクリスチャン ルブタンの世界を青山で満喫してほしい。