FASHION /
WOMEN
2015年2月20日
萩原輝美|トレンドを越えてスタイルとして残る服づくり
萩原輝美のファッション・デイズ vol.57
トレンドを越えてスタイルとして残る服づくり
時代を越えて、トレンドを越えて、後々まで受け継がれているスタイルとは。2012-13年秋冬コレクションで発表されたシャネルとプラダのルックから、“スタイル”を感じさせる一片を切り取った。
Text by HAGIWARA Terumi
コスチュームジュエリーが大活躍しそうなシーズン!
「私の作りたいのはモードではなくスタイルだ」と言ったのはココ・シャネルです。断言したとおり、ひとめでシャネルとわかるスタイルを確立しました。トレンドを越えスタイルとして残る服づくりです。
2012-13年秋冬のシャネルはツイードの同素材のパンツにドレス、ジャケットにコートと重量感あるコーディネイトを並べました。ジャンクジュエリー、バロックパールのアクセサリー、大きなカメリアのブローチをエレガントな服に合わせて崩す。パンキッシュなコーディネイトです。
この秋は大きなジャンクビジューがたくさん登場しています。大ぶりのネックレスやボタンづかいのようなブローチです。
プラダは、黒のウールスーツのパンツの裾、ジャケットの前立てなどアクセントにビジューを際立たせたコーディネイトを発表しました。バッグや靴にもビジューがついています。重厚だけどエレガント。蚤の市で買い集めたヴィンテージアクセサリーが役立ちそうなシーズンになりました。
萩原輝美|HAGIWARA Terumi
ファッションディレクター
毎シーズン、ニューヨーク、ミラノ、パリ・プレタポルテ、パリ・オートクチュールコレクションを巡る。モード誌や新聞各誌に記事・コラムを多数寄稿。セレクトショップのディレクションも担当。
オフィシャルブログ http://hagiwaraterumi-bemode.com/