プラダがユネスコと提携、海洋保全の教育プログラム始動|PRADA
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2020年2月25日

プラダがユネスコと提携、海洋保全の教育プログラム始動|PRADA

PRADA|プラダ

ユネスコと提携、海洋保全の教育プログラム始動

PRADA(プラダ)と国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)の政府間海洋学委員会(IOC)が提携し、海洋サステナビリティと循環経済に焦点を当てた教育プログラムを実施すると発表した。

Text by ELESINMETA Yuka

海洋の保護における若い世代の意識向上を目指す

このプロジェクトは、2020年2月から5月の4カ月間にわたり世界各地の中等・高等学校を対象に実施。

海洋と海洋資源に対する意識や責任ある行動について、若い世代を教育し意識の向上をはかることにより、国連の「持続可能な開発のための2030アジェンダ」や「持続可能な開発目標(SDGs)」の17項目に沿った、サステナブルな消費行動を促進するのを目標としている。
具体的には今後数カ月間にわたり、ベルリン、メキシコシティ、ヨハネスブルグ、リスボン、ロンドン、ミラノ、ニューヨーク、パリ、上海、ベニスの世界10都市の高校教諭がオンライン上のセミナーに参加。サステナビリティに特化した4回の授業からなる教育モジュールの開発方法を学んでいく。

そして4回目の授業には学生も参加し、海洋保全にかんする啓発キャンペーン企画を実施。そのなかからプラダやユネスコの代表者で構成された国際審査委員会が優秀なキャンペーンを選び、2020年6月2日から6月6日までリスボンで開催される第2回国連海洋会議にて発表。その後プラダとユネスコが保有するチャネルや公式サイトなどで公開される。
リサイクルナイロンを用いたカプセルコレクション「Prada Re-Nylon」(※現在は完売)をローンチするなど、これまでもサステナブルな取り組みを積極的におこなっているプラダ。本プロジェクトの資金として、カプセルコレクション「Prada Re-Nylon」の売り上げの一部をIOCに寄付する。
プラダ・グループでマーケティング&コミュニケーション部門の責任者を務めるロレンツォ・ベルテッリは次のようにコメント。

「文化と教育の推進は、プラダ・グループのサステナビリティの戦略の重要な一部です。ユネスコとの提携はこの方針に沿ったもので、世界中の学生と直接交流する手段を生み出します。革新的な製品開発と持続可能な素材に対する取り組みが、海洋に対する意識向上プロジェクトの誕生につながったことを誇りに思います」
IOC事務局長兼ユネスコ事務局長補のウラジミール・リャビーニン氏は、「海洋が直面している課題は地球規模のもの、すなわちひとつの国や組織だけでは解決しきれないものです。私たちはプラダ・グループとともに、この分野に世界中の学生をひきつけ、若いエネルギーと創造性を海洋リテラシーの高い社会へ舵を切るための原動力に転換したいと考えています」と述べている。
                      
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