CoSTUME NATIONAL|青山でアルファロメオとのコラボカーを展示
CoSTUME NATIONAL|コスチューム・ナショナル
青山でアルファロメオとのコラボカーを展示
コスチューム・ナショナルのフラッグシップショップ、「CoSTUME NATIONAL Aoyama Complex」(以下、CNAC)で、アルファロメオの世界限定9台のスポーツカー、「TZ3 Stradale」が日本で初公開された。9月17日まで、CNACで一般公開している。
Photographs by JAMANDFIXText by SUGIURA Shu(OPENERS)
エンニョ・カパサ氏がインテリアをデザイン
コスチューム・ナショナルといえば、アート、建築、デザインなどファッションの枠を越えてさまざまなカルチャーとの融合を図ってきたブランド。2011年青山に誕生したCNACには展示スペースを設け、英国ターナー賞作家、サイモン・スターリングの映像作品上映など、バラエティに富んだ催しを展開してきた。
今回そのCNACで主役となったのが、アルファロメオ「TZ3 Stradale」だ。TZ3 Stradaleはアルファロメオの創業100周年とイタリアの名門カロッツェリア、Zagato社の創業90周年を記念して9台のみ生産される予定の限定モデルで、現在3台が完成している。歴史あるレーシングスポーツカーのTZ1 、TZ2の後継車として開発され、伝統的なコーダ・トロンカのリアなどTZシリーズのイメージを踏襲。608ps/77.5kgm の8.4リッターのV10エンジンを搭載することで世界トップクラスのパフォーマンスを発揮する、生きる伝説ともいうべきクルマだ。
その2号車の内装デザインを手がけたのが、コスチューム・ナショナルのデザイナー、エンニョ・カパサ氏。ミニマムかつシャープなデザインで知られるコスチュームナショナルのエッセンスが、アルファロメオという強い個性を放つ車体のインテリアに、見事に収まっている。
日本初公開の際に行われた、TZ3の車体をデザインした原田則彦氏とのトークショーで、カパサ氏は今回のコラボレーションをこう振り返る。
「アルファロメオはひと目でアルファロメオとわかる特徴を備えている。アルファロメオというブランド名を聞けば誰もがある共通のイメージを思い浮かべる。これ自体がすでに高い価値をもっている証です。こうしたイメージを想起させるブランドはそう多くはない。グローバリゼーションですべてのものが単一的になっている時代、このような強い個性、価値を持っているのは魅力的です。今回のような実験的な試みは、この時代だからこそ高く評価すべきだと思います」
イタリアを代表するふたつのブランドの華麗なコラボレーション。この希少なクルマ自体はもちろん、カパサ氏がファッションデザイナーとして手がけたインテリアとの融合は、この機会にぜひお目にかかりたいところだ。
Welcomes TZ3 Stradale to Japan 「ART & DESIGN」
期間|~2012年9月17日(月・祝) 11:00~19:00
CNAC LAB
東京都港区南青山5-4-30 CoSTUME NATIONAL Aoyama Complex 1F