パリ・マレ地区にメンズのみを扱う「ジバンシィ ストア」が誕生|GIVENCHY by Riccardo Tisci
GIVENCHY by Riccardo Tisci|ジバンシィ バイ リカルド ティッシ
アバンギャルドなファッションギャラリーのように設計されたストア
パリ・マレ地区にメンズのみを扱う「ジバンシィ ストア」が誕生
ファッショナブルなショップが並ぶパリ・マレ地区の中心に、メンズのみを取り扱うあたらしい「ジバンシィ ストア」が3月5日にオープン。マレ店は、1950年代に作られた建物に、クリエイティブ・ディレクターのリカルド・ティッシが考案した、パッチワークのように異なる内装で表現され、他店とは異なる空間に仕上がっている。
Text by KAJII Makoto (OPENERS)
リカルド・ティッシによるショップデザイン
1960年代~70年代のイタリアのデザイナーたちが手がけたインテリアやランドマークがいまも残るマレ地区。この場所は、リカルド・ティッシの “come-one-come-all” の精神や、ジバンシィのブランドの世界観に調和している。クリエイティブかつコスモポリタンなこの地に「ジバンシィ ストア」は誕生した。
ブランドの象徴であるロゴを配したコッパーカラーのファサードを通って店内に入ると、各スペースはパッチワークのように分解され、ティッシの卓越した世界を感じさせる。大理石、木材、シルクカラーのマルモリーノ(イタリア漆喰)の対照的な組み合わせ、そしてコンクリートのように加工されていない資材を使った流線型のデザインが特徴だ。
“シックでエレガント” なエントランスのサロンスペースは、ウッドとグリーンの絹壁が印象的。地下鉄を思わせるタイルで舗装したオールホワイトのスペースにくわえ、2階には磨き上げられたヘリンボーン模様の床など、ティッシは多様性に富んだ雰囲気を作り上げ、ブランドのユニークなスタイルを演出している。
理想の “ジバンシィ・マン” が完成する空間
メンズコレクションは、特別な加工をしていない無垢な鏡を装飾したグリーン、及び、シルク色のマルモリーノの壁がつづく部屋に配置。シューズはパリの地下鉄を彷彿とさせる白いタイルが張られた部屋に、アクセサリーは金箔が施されたむき出しのコンクリートスタンドと黒い壁龕(へきがん)にディスプレイされている。
オープニングには、2015春夏メンズコレクションがラインナップ。力強く、ロマンチックな表情も備えた、ミリタリー風のルックが目を引きつけた。アクセサリーも充実していて、アイコニックなLCバッグや17バックパック、スニーカー、スカーフなどが展開されている。
ストリートスタイルとエレガンスの融合、上質な素材使いから生まれるコレクションを空間とともに楽しみたい。
Givenchy – Marais
13,rue des Archives
75004 Paris