「ロンドンコレクション メン」2015-16秋冬コレクションリポート(2)|JOHN LOBB
JOHN LOBB|ジョンロブ
「ロンドンコレクション メン」2015-16秋冬コレクションリポート(2)
“新生ジョンロブ” を象徴する、新ラストの注目3モデル
世界各国のプレスやファッションジャーナリスト約200名の驚きと熱気に包まれた、「JOHN LOBB(ジョンロブ)」の2015-16秋冬コレクションのプレゼンテーション。アーティスティック・ディレクターに就任したパウラ・ジェルバーゼが描く “新生ジョンロブ” は、あたらしい木型(ラスト)を生み出し、ジョンロブのアイコニックなデザインであるダブルモンクのデザインを取り入れた新作など登場した。
Photographs by ARAKI RyujiText by KAJII Makoto (OPENERS)
新ラストで登場した3モデルに注目
今回のコレクションは、新アーティスティック・ディレクターのパウラ・ジェルバーゼが、当時22歳だった創業者ジョン・ロブのロンドンへの旅を知ったときの感動がクリエーションのみなもと。
「1851年、ジョン・ロブという名の農夫の息子が、特別な旅へとその一歩を踏み出した。22歳のロブは、故郷の英国南西部のコーンウォールからロンドンへ向かい、自分で作ったブーツだけを持って歩き始めた」―― ジョン・ロブの特別な旅における経験に敬意を表し、そこからあたらしい解釈で創造したものが発表された。
ロンドンのセンターから少し離れたクラーケンウェル(Clerkenwell)にあるオールドセッションハウスに設けられたプレゼンテーションの会場に入ってすぐ、今回のコレクションを象徴する3つのモデル「MORVAL(モーヴァル)」「COMBE(コーム)」「GROVE(グローブ)」が展示されている。
ジョン・ロブが旅路の途中に訪れた町の名前を命名
この3つのモデルは、新ラスト0015を採用したまったくあたらしいモデルで、現行の靴と比較すると、見た目にもまったく違うことがわかる。
「MORVAL」は、ジョンロブのアイコニックなデザインであるダブルモンクを取り入れたモデルで、今回 “ジョンロブのルーツ” にこだわったパウラがどうしても表現したかったもの。バッファローの革で、オクトーバーソールを採用している。
「COMBE」は、レースアップ+シングルのモンクストラップのアンクルブーツで、今までなかったデザインが新鮮。会場でも大きな注目を集めていた。
「GROVE」は、2アイレットというドレス的な要素をもつスエードのチャッカブーツで、ジョン・ロブの旅をイメージした苔のディスプレイと見事にマッチ。
3モデルとも、ジョン・ロブの旅路の途中の地名から命名されているのも一つのトピックとして知っておきたい。
スニーカー「LEVAH」は4月に先行発売
つぎのプレゼンテーションは、ジョンロブの軽快なスニーカー「LEVAH(レバー)」と、ハイカット版の「CULVER(カルヴァー)」。ともに0315という新ラストを採用している。
イタリア製のスニーカーは、ジョンロブ直営店のみで4月から先行発売されるが、ホワイトとネイビーが定番で、今春夏はサンドベージュがシーズン限定カラーとして登場。さらに、2015-16年秋冬シーズンにはカーキとバーガンディーがシーズン限定カラーとなるなど、色のラインナップが変わっていくというあたらしいスタイルが採用される。
次回、レポート(3)では、プレステージラインや2016年発売予定のイヤーモデル、新ラスト0215のモデルなどを紹介する。
ジョン ロブ ジャパン
Tel. 03-6267-6010
http://www.johnlobb.com/jp