JOHN LOBB|ロンドン「ザ・コノート」でのバトラーサービスを体験
JOHN LOBB|ジョンロブ
一流のホテルで一流のサービスを
ロンドン「ザ・コノート」のシューシャインサービスを体験
日本のジョンロブファンにはおなじみの「ペニンシュラ東京」や「マンダリンオリエンタル東京」でのシューシャイン(靴磨き)サービス。ジョンロブによるこのサービスを、世界ではじめて導入したのが、ロンドンのホテル「The Connaught(ザ・コノート)」だ。今回は現地で、ノーザンプトンにあるジョンロブのファクトリーで特別にトレーニングを受けた、バトラーのMartin Binks(マーティン・ビンクス)氏によるシューシャインサービスを体験した。
Text by KAJII Makoto (OPENERS)Photographs by ARAKI Ryuji
ジョンロブ専属のバトラー、マーティン・ビンクス氏に聞く
ザ・コノートは、1897年に開業し、当初は、ヴィクトリア女王の夫君であるプリンス・アルバート・コーブルクから名づけられ「コーブルクホテル」と呼ばれていた。その後、1917年にヴィクトリア女王の第3王子であるプリンス・アーサー・コノート公爵の名を冠して「The Connaught」という現在の名称になったという。余談だが、ラルフ・ローレン氏はこのホテルを、ロンドンに来た際の常宿としているそうだ。
ザ・コノートは、日本が誇る建築界の巨匠、安藤忠雄氏がホテル前広場に制作した噴水池のオブジェ「沈黙」でも有名で、ロンドンファッションウィーク期間中には日本人のゲストも多い。
ジョンロブのシューシャインサービスを担当するバトラー(上級使用人)のマーティン・ビンクス氏は、現在もノーザンプトンのジョンロブのファクトリーに定期的に赴き、ジョンロブ流のトレーニングを積んでいるという。
「2007年にジョンロブからシューシャインサービスの打診を受けました。そして2008年にゲストルームでのサービスをはじめて、2010年にこのシューシャインチェアを導入しました」とマーティン氏は語る。
トップスイートへの宿泊客には、ジョンロブのホームスリッパをプレゼント
ジョンロブのオリジナルで、靴を磨くためだけに製作したシューシャインチェアは、インテリアデザイナーのRENA DUMAS(レナ・デュマ)氏が設立した「レナ・デュマ・アルシテクチュール・アンテリユール(RDAI)」によるデザイン。木材をベースに、エルメスでも採用されているバッファローレザーを使用し、銅製のフットレストの付いたゴージャスなものだ。全世界で4台しかないこのシューシャインチェアは、アジアではマンダリンオリエンタル香港に導入されている。
「シューシャインサービスは、約30分の1セッションで30ポンドです。トップスイートにお泊まりのゲストは無料で、コノートオリジナルのジョンロブのホームスリッパをプレゼントしています。宿泊客以外の方ももちろん利用できます」とマーティン氏。6回分・150ポンドのギフトカードも好評だそうだ。
靴磨きのコツを聞くと、「靴を磨くことは、男の時間の使い方としてとても贅たくなこと。たとえば、テレビを見ながら、音楽を聴きながらでも、楽しんでやることです」と答える。
ジョンロブのシューシャインをしているときにマーティン氏が感じることは、「ジョンロブ専用のクリームの色が素晴らしい」とのこと。また、磨いている革の質感でジョンロブの靴だとわかることもあるという。
ジョンロブのバトラーサービスは、ロンドン、パリ、東京だけでなく、ニューヨークの最高級住居付きホテル、The Mark(ザマーク http://www.themarkhotel.com/)でもおこなっている。NYを訪れた際には活用したい。
The Connaught
Carlos Place, Mayfair, London W1K 2AL
Tel. 44-(0)20-7499-7070
http://www.the-connaught.co.uk
ジョン ロブ ジャパン
Tel. 03-6267-6010
http://www.johnlobb.com/jp