Numero Uno 2013-14年秋冬コレクション

Numero Uno｜ヌメロウーノ

今シーズンのテーマは「TRANSLATION」。既存にある洋服を翻訳した物作りに注目

ポップで少しひとの目を引くコレクション

今シーズンのルック撮影を「単純に全身コーディネイトを見せるのではなく、全体のストーリー、コンセプトを重視したカタログに仕上げたところを見てほしい」という「Numero Uno（ヌメロウーノ）」デザイナーの小沢宏氏。スタイリストであり、そしてデザイナーでもある小沢氏が、今季のテーマ“TRANSLATION＝翻訳、通訳”を解説する。

Text by KAJII Makoto （OPENERS）

ひととひとを繋ぐコミュニケーションツールとしての洋服

――2013-14年秋冬コレクションのテーマ／コンセプトは？

今シーズンのテーマ「TRANSLATION」を直訳すると翻訳、通訳。今季はスタイリスト視点のコーディネイト、“エディットする感覚”からさらに一歩踏み込んで、洋服を翻訳することに発展させたコレクション。
まったくあたらしい物を生み出すのではなく、既存にある洋服を翻訳した物作りで、ウールのフランネルにレオパード柄をプリントしたアイテムや、デザインとして大胆に切り替えたアイテムなど、それぞれちがう雰囲気のモノを組み合わせているのも特徴。
哲学的で頭でっかちな洋服ではなく、ひととひとを繋ぐコミュニケーションツールとしての洋服になるように、ポップで少しひとの目を引くコレクションに仕上げている。

――今シーズンのキールック（コーディネイト）は？

キールックとキーアイテムは共通で、レオパード柄のコーチジャケット＋パンツのコーディネイト。レオパード柄という強い柄を用いながら、フランネルにプリントすることで、大人らしくソフィスティケイトされたアイテムに変換した。それをコーチジャケット＋パンツ＋キャップとあえてスーチングで着せたところ。