FENDI|カンパーナ兄弟デザインのファーファニチャーに注目
FENDI|フェンディ
フェンディとフェルナンド&ウンベルト・カンパーナ兄弟がコラボレーション
ギャレリア・オー特注ファーファニチャー
デザインをアートとして流通させる革新的なデザインフェア「デザインマイアミ/バーゼル」との5年にわたるパートナーシップに取り組むなど、長年デザインの創作にこだわりつづけているフェンディと、ブラジル・サンパウロ出身のデザイナーデュオ、フェルナンド&ウンベルト・カンパーナ兄弟(Fernando & Humberto Campana))がコラボレーション。ローマの「ギャレリア・オー(Galleria O.)」オリジナル特注ファニチャーを制作し、「デザインマイアミ/バーゼル」で展示された。
Text by KAJII Makoto (OPENERS)
フェンディのファーの技術とカンパーナ兄弟の創造ビジョンの融合
ローマの伝統的な職人技にして、ファーによるラグジュアリーを追求するフェンディと、建築家の兄フェルナンドと法律家の弟ウンベルトのカンパーナ兄弟による今回のクリエイションは、キャビネット1個、王座アームチェアと椅子各1個、吊り照明1個。そのすべてにキダーシャ・ファー(Kidassia=仔ヤギ)が使用され、フェンディのアトリエで培われてきた革新的な技法を駆使したファー使いは、ファニチャーを補完し、前例のない美しさとあたらしい機能性を再解釈させた。
今回の制作にあたり、カンパーナ兄弟はほぼ1カ月間、ローマにあるフェンディのファーアトリエに毎日足を運び、ブランドを継承する職人たちのもつ技術的ノウハウと知識を学びつつ、作品の開発に取り組んだという。
精巧なワークマンシップ、高級なファー素材、モダニティと軽さ――フェンディのラグジュアリーで精密な技術と、カンパーナ兄弟のアーティスティックな情熱が融合したファニチャーは、スイス・バーゼルで開催された国際的デザインフェア「デザインマイアミ」で公開され、さらにモナコ・モンテカルロの展示場「スポルティング・ディヴェール」で開催される個展「フェルナンド&ウンベルト・カンパーナ:危険なラグジュアリー」展で展示される。