CAUSE|デザイナー・増田啓晃が語る最新コレクション
CAUSE|コーズ
デザイナー・増田啓晃が語る
17年目を迎えたコーズの最新コレクション
「CAUSE(コーズ)」の靴には、あたらしさとともに伝統の息づかいが感じられる。リアルベーシックをコンセプトとし、日本人の木型を用いたうえで、マテリアルや機能性を追求した靴作りをおこなっている。近年では、アジアやヨーロッパの有名セレクトショップでも商品を幅広く展開。17年目を迎えたコーズの最新コレクションについて、デザイナーの増田啓晃氏が語ってくれた。
Text by MASUDA Hiroaki(CAUSE)
「コンフォートである」ということ
2013年春夏のコレクションでは、ワークブーツやメダリオンブーツなどをより心地よく履けるような靴作りを提案しました。ソールを軽量化し、インソールにスニーカー素材のものを採用するなど、「コンフォートである」ことを前提として製作をおこなっています。スニーカーのように履けるレザーブーツ、というのがテーマですね。
1996年からイタリアやロンドンの工場を訪れて、製法や工程を職人の方々から学んできましたが、今年で靴の仕事を17年つづけてきたことになります。現在は日本で生産をおこなうことの大切さを感じながら、靴と向き合っています。
旬のブランドとのコラボレーション
今回のコラボレーション企画では、厚手のキャンバス地を使用したモンキーブーツを「eYe COMME des GARÇONS JUNYA WATANABE MAN」と共同製作しました。キャンバスは革とちがい成形するのがとても難しく、高い技術が求められます。
イメージを具現化していく工程は大変なのですが、同時に面白さを感じられるものです。デザインの意味を改めて考えさせられた、刺激的で楽しい仕事となりました。
必要とされる伝統の技術を、きちんと解釈したうえで継承し、あたらしいものを作っていけたらと考えています。今後もより多くの方に、「靴」というものの素晴らしさを伝えていきたいですね。
増田啓晃|MASUDA Hiroaki
福岡県出身。1996年、シューズブランド「CAUSE」をスタート。靴作りの製法におけるテクニックを単に主張するに終わらせず、的確に駆使し、靴の分野にあらたな定義を確立させた。以来、国内外の老舗シューズファクトリーで、上質なマテリアル、機能的であるためのディテール、日本人の木型などを考慮に入れながら製作をおこなってきた。現在では、数々のブランドとのコラボレーションも手がける一方で、デザイン企画やイベントプロデュースなど多方面で活躍中。
〈CAUSEのお問い合わせ〉
CAUSE(ACMG.co.ltd )
Tel. 03-6408-0658
〈eYe COMME des GARÇONS JUNYA WATANABE MAN × CAUSEのお問い合わせ〉
コム デ ギャルソン
Tel. 03-3486-7611