今シーズンのトレンド傾向を語る

最新ファッションの発信地であるパリ、ミラノ、ニューヨーク、そして東京で商談や買い付けをおこない、多くのデザイナーと接することでファッションのあたらしいアプローチを思考し、そこで得たことや体感したことをより良き店作りのためにフィードバックするバイヤーという仕事。通常の業務にくわえ、アニバーサリーの商品、とくに限定アイテムのオーダーには大きな責任もともなう。

星加精二郎　いよいよ本格的にスタートする2013春夏シーズンは、前シーズンから継続の“クラシック”にくわえ、“スポーツ”と“リゾート”の3つが大きな傾向として出てきています。クラシックでは、ランバン、ディオールなどに代表されるテーラードジャケットを中心とした、端正でキリッとしたイメージの極限まで軽くしたルックの台頭が目立ちます。

西村将仁　スポーツにかんしては、プラダが発表したミニマルなスポーツルックから、カルヴェンなどの若々しいスポーツルックまで、じつに多くのバリエーション、テイストが登場しますね。

星加　春夏ならではのリゾートの提案では、グッチに見られたフローラルプリントなどプリントを用いた明るいリゾートスタイルや、ボッテガ・ヴェネタなどのネイティブな印象をあたえるルックなど、柄、素材、着こなしでの提案が目立ちます。また、継続的にトレンドのビックシルエットのシャツ、カットソーやショートパンツにくわえ、今季はプリントのシャツなども期待できますね。

“ひとを惹きつける魅力があるもの”とは

西村　今回の阪急メンズ大阪5周年アニバーサリーを記念して、5周年を記念して、レザーブルゾン、シャツ、デニム、バッグ、シューズの“5アイテム”にフォーカス。「LIGHT&SHADE（ライト＆シェード）」というテーマのもと、ライトカラーとダークカラーの対照的な2色にこだわり、各ブランドなりの「ライト＆シェード」を担当バイヤーが海外・国内を飛び回って、商談を重ね選定をおこなった気合いのアイテムが登場します。さらに、それ以外のアイテムの5周年限定も見どころ満載です。

星加　メンズはブラックの展開が多いですが、そこにライトカラーのアイテムを提案することで、着こなしの楽しさや、新鮮なレイヤード、個性的なコーディネイトなど、さらなるメンズファッションの面白さをお客さまにお伝えしたいと思っています。

阪急メンズの現在・過去、そして未来

西村　阪急メンズ大阪は、世界初、日本初のメンズコンセプトショップを揃えきった圧倒的な品揃えと、スタイリストの野口 強氏がプロデュースした自主編集売場「ガラージュ D.エディット」＆「クアドロフェニア」の創出、世界初のトム フォード導入、ルイ・ヴィトンの初のメンズブティックなど、大きな話題を振りまいて5年前に登場。世界の最先端ファッションを発信し、多くのファッションコンシャスな男性にご愛用いただいています。

星加　2年前に誕生した阪急メンズ東京は、世界をステージにするジェットセッターをターゲットに、ラグジュアリーのラゲッジ、革小物、アクセサリーのコンセプトブティックを単独で1階にオープンし、ニューヨークの店舗デザインを再現したトム ブラウンショップやフェンディ世界初のメンズフルラインショップ、RRLの世界初ショップインショップをオープンするなど、ここにしかないフロア構成で世界のメンズファッションシーンをリードしています。

西村　大阪と東京は、これからも国内外の最新メンズファッションをいち早く発信していく拠点として、品揃えの強化をはかるとともに、メンズファッションにおけるマーケットシェアを拡大すべく、オリジナリティのあるさまざまなファッション提案をおこない、お客さまにあらたな価値観や楽しみを生み出せる場を目指します。

星加　大阪店が「阪急百貨店メンズ館」から「阪急メンズ大阪」に名称変更をしたことで、“阪急メンズ”というブランド力をより高めやすくなったと感じています。これからも多くの男性に阪急メンズを知って、体験していただきたいと思っていますので、5周年アニバーサリーをぜひお楽しみください。

→インターナショナルブランドの限定商品が登場

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