GUCCI|ホースビット ローファー「1953 コレクション」
GUCCI|グッチ
60年周年記念コレクションが登場
ホースビット ローファー「1953 コレクション」
グッチのアイコンのひとつであるホースビット ローファーが生まれて、今年で60周年を迎える。それを記念し、今年「1953 コレクション」が発売。多種多様な素材や色で生まれ変わった名品に、心奪われる。
Photographs by JAMANDFIXText by SUGIURA Shu(OPENERS)
さまざまな素材、色で蘇る60年の伝統
馬がくわえるくつわをイメージした金属を甲部分にあしらった、いわずと知れた定番“ホースビット ローファー”。誕生は1953年。当初から、クラーク・ケーブル、ジョン・ウェイン、フレッド・アステアなどハリウッドを代表する俳優たちを虜にしたアイテムだ。1985年には、メトロポリタン美術館の永久所蔵コレクションに加えられるなど、ファッションの域を超えた美しいプロダクトとしても評価を確固たるものにしている。現在ではホースビット自体は、洋服やバッグにも用いられ、グッチのアイコンとして定着している最も重要なモチーフのひとつだ。
ホースビット ローファーは、きわめて高度な技術が必要とされるチュブラー構造が特徴。すなわちインソールがない構造で、軽くしなやかな履き心地をもたらしてくれる。ごく限られたシューズブランドでしか見られない専門性の高いその技術と伝統は、グッチの職人たちによって受け継がれてきた。
このたび発売された「1953 コレクション」では、パテントやスエード、クロコダイル、パイソン、「フローラ」プリントのキャンバスなど、幅広いカラーと素材を採用。アッパーからヒールまで全面にスタッズを配した、インパクトあるモデルも登場した。すべてのモデルのインソールには“Gucci 1953 Made in Italy”のスペシャルラベルがあしらわれる。この“クラシックさ”もファンにはたまらない仕様だ。
クリエイティブ・ディレクター、フリーダ・ジャンニーニが大胆にアレンジした伝説のローファーは、60年の歴史を感じさせつつも、その大胆な色づかいや素材によってこれまでとは違う個性を放つ。今季のホースビット ローファーは、すでに持っていても、初めて履くにしても、間違いのない一足としてお薦めできる。
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