2016春夏「パルマンティエ」に新作が登場|PARMENTIER
FASHION / MEN
2016年2月5日

2016春夏「パルマンティエ」に新作が登場|PARMENTIER

PARMENTIER|パルマンティエ

ひかえめな良質感をもった服

ファッションディレクターである大住憲生とモデルとして活躍するリヒトがともにプロデュースによる、プレミアムブランド「PARMENTIER(パルマンティエ)」に、2016春夏の新作が登場した。パリに暮らす男たちのさまざまなスタイル、そしてひかえめな良質感を宿すコレクションをご紹介したい。

Photographs byTOYODA Tetsuya(softmachine)Styling by OKU ToshihiroGrooming by TAKESHI(eightpiece)Model by Rihito(NOVEMBER AGENCY)Text by ITO Yuji

見せるための服ではなく、生活の質を重視した価値観

「パルマンティエ」は、エディフィスが展開するウェブマガジン「エレメント(http://edifice.baycrews.co.jp/element/)」のディレクターをつとめる大住憲生とリヒトとの共同プロデュースによる、プレミアムな服を展開するブランド。ファッションとして奇をてらうことなく、普遍的なうつくしさをもったアイテムで作り出される世界観は、時代を超えた品のあるたたずまいを男たちにもたらす。2016春夏のコレクションについて、ファッションディレクションの大住氏はこのように話してくれた。

「パリを生活の拠点にする「心にくいほど、おしゃれでやさしく、しかもみずから選んだ仕事に打ち込む、本物の男たち」についてのエッセイ集『パリの男たち』は、フランソワーズ・サガンやジャン=ポール・サルトルなどの作品の翻訳家として知られる朝吹登水子さんの著作です。「この書のなかに出てくる男性たちはフランス人に限らず、パリに住む外国人もふくまれている。なぜなら、パリは国籍のちがう人がたくさん住んでいて、絵を描いたり、歌を歌ったり、小説を書いたり、音楽を演じたり、流行のドレスを創作したり、それぞれの仕事に打ちこんでパリというひとつの文化的雰囲気をかもし出しているからである」と、朝吹さんはあとがきに記しています。

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本書にはクリスチャン・ディオールのデザイナーだったマルク・ボォアンは、手の甲への接吻も、ボンソワールのあとに儀礼的なマダムをつけることもしないけれど、その友人のような挨拶が朝吹さんのこころをあたためたこと。また、じぶんの仕事について、ちょっとばかりのクレアシオン(創作力)と洗練された趣味のよさが必要と、ひかえめに胸をはる銅版印刷店の主人。安物や長もちしない品は買わず、上等な品が買えるまで辛抱強く不自由な生活をしのぶ中産階級のエンジニア。毎日の朝と夕に、瀟洒で地味な紺かグレイの背広を着て回診をする腕利きの外科医など――有名無名を問わずパリに住み暮らす男たちが登場しています。

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かれらの生活信条と生活態度は堅実であり立派です。堅実とは、たしかであぶなげないこと。そして立派とは、すぐれているさま。堂堂としているさま。充分に整っているさまをいいます。見せびらかすようなぜいたくではなく、ひかえめな良質感。生活の質を重視する価値観に基づいたものを。

ということで、2016年春と夏の"PARMENTIER"は、こんな「パリの男たち」へのオマージュです」。

中庸のなかにひそむ、飾らないうつくしさ

このようなコンセプトのもと、展開される2016春夏コレクションは潔いほどのシンプルな美意識に満ちている。シャツに関していえば、前立てのみならず、袖口もフライフロントで仕上げ、いたってミニマルなつくりとなっている。ドレスダウンアイテムとして使いやすいシャンブレー素材のウエスタンシャツも、ヨークのステッチを省き、よりうつくしいたたずまいへとアレンジされた。

こうしたラインナップとなったことについて「立派で堅実なパリの男たちの生活態度にふさわしく、アイテムもディテールもラインもあえて中庸したもの。ふつうといえばふつうですが、見せびらかすようなぜいたくではなく、ひかえめな良質感を表現したかったのです」と大住氏はいう。

飾り立てないスタイルにこそ、価値を見いだす洗練された男たちにふさわしいワードローブが揃った春夏の新作は、じぶんらしさというスタイルをもつひとにこそ、着てもらいたいアイテムが揃っている。

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<展開店舗>

ÉDIFICE 渋谷

東京都渋谷区神宮前6-23-3

Tel. 03-3400-2931

Le Dôme ÉDIFICE 丸の内

東京都千代田区丸の内2-5-2 三菱ビル 1F

Tel. 03-6212-2460

Le Dôme ÉDIFICE 銀座

東京都中央区銀座2-4-6 銀座Velvia館 2F

Tel. 03-3563-6143

Le Dôme ÉDIFICE 横浜

神奈川県横浜市西区高島2-16-1 ルミネ横浜 3F

Tel. 045-450-6838

Le Dôme ÉDIFICE 名古屋パルコ

愛知県名古屋市中区栄3-29-1 名古屋パルコ南館 2F

Tel. 052-238-5781

Le Dôme ÉDIFICE ルクア大阪

大阪府大阪市北区梅田3-1-3 ルクア大阪4F

Tel. 06-6347-0993

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リヒト
モデル、ファッションディレクター。1995年、東京でモデルとしてデビュー。その後はパリ、ミラノ、ニューヨークに活動の場をひろげ、主に海外のコレクションで活躍する。2000年、服飾デザインに興味をもったことから、みずからのディ レクションによるブランドを立ちあげる。2003年には、NHK教育テレビ「フランス語会話」に年間を通じて出演。2013年、フレッシュマン向けファッションブランドのディレクターに就任。また同年よりモデル業を再開。また、ファッションショウやイベントなどでも活動もスタート。

大住憲生
ファッションスペシャリティストアの販売や販売促進、広告宣伝担当を経て、編集、商品企画、広告制作のディレクターとして活動。雑誌編集はファッション誌にかぎらず、ビジネスや自動車専門誌などでファッションエディター、エディトリアルディレクターとしてかかわる。2006年、メディアインフラ環境を創出するウェブメディアの創業に参画。2011年、植林・森づくり活動のプラットフォームをめざす森林保全団体の活動と連動し、日本の木材を活かすあらたなマーケットを創出することを目的とする企業の取締役に就任。

問い合わせ先

『ÉDIFICE web magazine Élément』

PARMENTIER

http://edifice.baycrews.co.jp/element/

           
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