リヒトが選ぶウインタースタイル|JACKET REQUIRED
JACKET REQUIRED|ジャケットリクワイヤード
ファッションディレクター リヒトがセレクト
いますぐ取り入れたい、3つのスタイリング
表参道にあるセレクトショップ「JACKET REQUIRED(ジャケットリクワイヤード)」。そのファッションディレクターとして今回コーディネートを組んだのは、モデルのリヒト。堅苦しくないのに上品さが漂う、3つのスタイリングをコーディネートの軸となるキーアイテムとともに解説する。
Photography by WATANABE Osami(Summy studio)Styling assistant by INADA IsseiHair&Make by KIMURA ChikaEdit&Text ITO Yuji
3つのキーアイテムを軸にリアリティのあるスタイリングを提案
リアリティのある大人のドレスカジュアルを得意とする「JACKET REQUIRED(ジャケットリクワイヤード)」は、アイテムのセレクトが実に秀逸なことでも知られている。そこで、大人の着こなしに必要な品のあるイメージをキープしつつ、抜け感のあるスタイリングを提案するべく、今回ファッションディレクターとして登場するのがモデルのリヒトだ。
「毎シーズン、そこそこに服は買いますね」というリヒトはブラックのコットンパンツに白のローゲージニット、キャメルのチェスターコートという私服で登場。店頭で3つのコーディネートのキーアイテムとなる「ヘルノ」のカシミアコート、「エンメティ」のムートンコート、「インコテックス」のスラックスを見ると「どれも使いやすそうだから、いろいろなコーディネートが組めそうですよね」という。
カシミアコートは、あえてスポーティテイストの着こなしを
そこでまず手にしたのは「ヘルノ」のステンカラーコート。滑らかな肌触りのカシミア素材に撥水加工をほどこした一着は「スポーティなコーディネートでリラックス感を出したほうが、いまの気分にハマるかな」。そう話すファッションディレクターがインナーに選んだのはプルオーバータイプのパーカ、ボトムスはネイビーのパンツ。「コートがカシミアで保温性が高いから、これくらいインナーが軽くてもいいんじゃないかな。見た目にもすっきりするし」。カシミアのもつ上質感をリアルクローズドに落とし込んだコーディネートについて、リヒトは「休日に表参道あたりを散歩するには、ちょうどいいとおもいますよ」と着用シーンも提案してくれた。
ネイビーの使い方ひとつで、コーディネートが華やかに
続いてのスタイリングは「エンメティ」のフルムートンのN-3B。これに合わせるのはクルーネックのニット、「ケアレーベル×祐真朋樹」のデニムだ。このコーディネートのポイントは「ニットのロイヤルブルーの色合いです。ネイビーのトーン・オン・トーンのコーディネートに明るめのブルーをくわえて、視線が行く場所をつくることで、華やかさも出るでしょう」。そして足元は白いスニーカーをチョイス。「ベーシックな白のスニーカーは飾らない雰囲気を演出してくれる絶好の小道具。足元をこれにすることでお洒落がグッとさり気なくなるんです」と、リヒトはファッションディレクターらしい着こなしのコツを披露。
チェックのパンツはシンプルかつシックなスタイルで
そして3体目のキーアイテムは「インコテックス」のチェック柄のスラックス。そのテーパードしたシルエットや柄のニュアンスをチェックしながらリヒトは言う。「このスラックスは日本人に合う、ほどよいスリムなラインだからマルチに活躍しそうですよね。それこそ、ビジネスからオフのジャケットスタイルまで」。その幅広い選択肢のなかから、選んだのはネイビーのカシミアジャケットにハイゲージのホワイトのタートルネックという組み合わせ。
「パンツがチェックなので、他のアイテムは柄モノを使わないのがシンプルにして王道のスタイリング。一見、普通に見えるけれど胸にはジャケットと同じネイビーのチーフを挿して、わかるひとにはわかる、というテクニックを取り入れてみました」。
今回、ファッションディレクターとしてコーディネートを組んだ感想をリヒトはこう話す。「どのスタイリングもリアリティを重視してかんがえました。ひとつひとつのアイテムはベーシックだけど、全身でコーディネートを見たときに地味にならないようなポイントを取り入れたつもりです。やり過ぎないさじ加減こそが、いまどきな着こなしには欠かせませんからね」。
「ジャケットリクワイヤード」の魅力は、リアリティのあるワードローブがワンストップで揃うこと。そのラインナップからリヒトが組んだ3体のコーディネートは、いますぐ使えるアイデアに満ちたものばかり。このスタイリングを参考に、今季らしい大人のお洒落を楽しんでみてはいかがだろう。