梅雨の季節にはきたい名靴「シティ2 アクア カーフ」|JOHN LOBB
JOHN LOBB|ジョンロブ
「CITY II in Aqua Calf」なら雨の日もまた愉しい
英国紳士が雨を愉しむための靴
憂鬱になりがちな雨の日も、まったく楽しみがないかといえば、そうではない。傘、そして靴。それぞれにこだわりと物語のある名品を選べば、待ち遠しくさえなる。そのひとつが、7000ラストの「CITY II」をベースに、撥水性のある新素材“アクアカーフ”を使用した「CITY II in Aqua Calf」だ。
Photographs by KOBAYASHI Takashi(ITARU Studio)Text by ITO Yuji (OPENERS)
靴と傘に見る、英国の男たちがかんがえる理想像
英国紳士の持ち物を代表するアイテムといえば、古くはステッキが挙げられる。しかしながら、時代の進化にともないステッキをもつ行為自体は形骸化していくのだが、その名残りとされているのが細巻きの傘。本来、雨をしのぐための道具であるはずの傘も、英国の男たちがもつことで、それはステッキの代用品となるのだ。かつて、いかに美しく、細く巻くかを競い合い、巷にはアンブレラローラーなる仕事もあったという逸話は、英国紳士がかんがえる理想的な男性像を示しているのではないだろうか。
このように道具でありながらも、そこに美を見いだし、微差にこだわる姿勢はいかにも英国的なアンダーステイトメントな表現方法といえる。その傘と同じくして、男たちがこだわりをもって選ぶアイテムといえば靴だろう。ジョンロブのなかでも、特に端正な佇まいをもつ「CITY II(シティ2)は、いわゆる王道のストレートチップのモデル。そのうつくしさはそのままに、雨の日にも対応させたモデルが「CITY II in Aqua Calf(シティ2 アクア カーフ)」なのだ。
実用とファッションを融合させるジョンロブの技
「シティ2」の魅力は、ビジネスはもちろん、フォーマルシーンにも活躍する汎用性の高さにある。その人気は日本で展開されるモデルのなかでも屈指のもので、不動の定番モデルともいえる。そのデザインに撥水性のある素材、アクアカーフを纏ったものが「シティ2 アクア カーフ」となる。
そもそも、アクアカーフ自体は、デッキシューズ「LIVONIA(リヴォニア)」にも使われたことのある素材。ヨットの上という水のあるシーンを想定して製作されたものだけに、革の表面の水をはじく撥水性を備えているのが特徴だ。またはじくのは水だけではなく、埃などの汚れをつきにくくする効果もあるという。
(※防水ではないので、雨に濡れたあとは適切な手入れを推奨)。
雨の日の使用を前提としているため、ソールにはジョンロブオリジナルのラバーソール“ノベンバーソール”が採用されており、絶大な安心感をもって歩けるのも心強い。またルックスに関しては「DARBY III(ダビー3)」に使われているオクトーバーソールよりも薄いので、よりドレッシーに目に映り、スーツスタイルとも絶妙なマッチングを見せてくれる。
名靴を堂々と雨の日でもはきこなす。そしてそれを誇張しない、アンダーステイトメントな英国の男性像。それにならって、シティ2 アクア カーフを手に入れれば、雨音さえも待ち遠しくなりそうだ。
「CITY II in Aqua Calf(シティ2 アクア カーフ)」
価格|18万3600円
木型|7000
色/素材|Black/Aqua Calf
製法|グッドイヤーウェルト製法
ソール|ノベンバーソール
サイズ|5~9.5
ジョン ロブ ジャパン
Tel. 03-6267-6010
http://www.johnlobb.com/jp