BALLY|BALLY LOVES ART! バリーとアートの親密で刺激的な関係
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2015年2月4日

BALLY|BALLY LOVES ART! バリーとアートの親密で刺激的な関係

BALLY|バリー

BALLY LOVES ART!

バリーとアートの親密で刺激的な関係

バリーとアート──。1851年の創業以来、このふたつは親密な関係にある。1910年にスタートした「バリー・ポスター」シリーズのビジュアル展開はまさにエポックメイキングな発想、かつ革新的な試みだった。そしてそれにつづくのが、近年のアートバーゼルへの出展、現代アーティストとのコラボレーションである「BALLYLove」コレクションだ。バリーのアートへの挑戦はとどまるところを知らない。

文=高山裕美子

ブランドに息づく、アートに捧げる情熱!

バリーが創業以来、目指したのは、クラフツマンシップのみならず、つねにあたらしくモダンであること。それはアイテムのみならず、クリエイティビティやアートに捧げる情熱からもうかがい知ることができるだろう。

2011-12年秋冬ウィメンズコレクションのインスピレーション源は、ポスター画家のベルナール・ヴューモによる1980年代のバリーの広告ヴィジュアルから。バリーは1910年から「バリー・ポスター」の広告キャンペーンを開始し、アートと広告へのあたらしいアプローチを開拓した。これまで、B.ヴューモのみならず、バリーのパブリックイメージを手がけてきたのは、ラウビやバウムベルゲル、ベルセ、ハドラーといったそうそうたる有名アーティストたち。彼らのアートワークはいま見ても色あせることなく、普遍的な輝きを放っている。

コンテンポラリーアートとファッションが交差──「BALLYLove」

近年では、2010年から世界最大のアート見本市であるアートバーゼルやアートバーゼル・マイアミビーチとパートナーシップを結び、現代アーティストとコラボレーションした「BALLYLove」コレクションをスタート。第一弾は、スイスのアーティスト フィリップ・デクローザが、幾何学的・抽象的なパターンを用いて、バリーのアイテムをアート作品へと変身させた。白と黒を基調とした、シャープなグリッドやドットをジオメトリックに配したデザイン性の高いアイテムの数かずは、ファッション業界のみならず、アート業界でも大きな話題となった。

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フィリップ・デクローザ

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2010年「BALLY Love」展

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「BALLY Love」1stコレクション

「現代アーティストとのコラボレーションは、大変興味深い経験です。ブランドをいつもとはちがう方法で見せることにくわえ、ちがうフィールドのクリエイターと共同作業することで、異なった視点でブランドを見ることができます」と、クリエイティブディレクターのマイケル・ヘルツとグラエム・フィドラーは語る。

新進のアーティスト オラフ・ブルーニングとのタッグ

「BALLYLove」待望の第二弾アーティストは、ニューヨークで活躍するアーティストである、オラフ・ブルーニング。ミグロス・ミュージアム(2007年)やホイットニー・ビエンナーレ(2008年)での大規模な展覧会など、国際的評価の高い、大注目の新進アーティストだ。ブルーニングは、なんでもない風景や、ありふれたモノに対してアクションを起こす独特の作風で知られている。映像、立体、写真、ドローイング、インスタレーションなど、表現法は多岐にわたるが、つねにどこかバカバカしさが盛り込まれるなど、ブラックなユーモアに溢れている。ニューヨーク・タイムスの評論家ロベルタ・スミスが、そんな彼のことを「joking sculptor」と呼んでいるのも納得だ。

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新進のアーティスト、オラフ・ブルーニング。

オラフ・ブルーニングは、2010年に発表した「Marilyns」という自身のプロジェクトを連想させるバリーのビンテージ・ポスターから着想を得て、5人のモデルを白いペイントで覆って、マスキング・テープでできたウィッグ、シューズ、バッグ、グローブやハンドバッグを合わせ、ポートレートを撮影。これが、「BALLYLove」セカンド・コレクションのベースとなる作品となり、今年、6月におこなわれた、アートバーゼルのコレクション・ラウンジではじめて発表された。

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オラフ・ブルーニングはバリーの広告ポスターからインスピレーションを受け、モデルをペインティング。

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オラフ・ブルーニングによる「BALLYLove」セカンド・コレクションのための作品。

レディスとメンズのシューズ、ハンドバッグ、Tシャツからなる「BALLYLove」セカンド・コレクションは、今年12月のアート・バーゼル・マイアミ・ビーチの会期中にお披露目となる。バリーとアートの革新的なチャレンジに、これからも目が離せない。

バリー・ジャパン
Tel. 03-6215-6609

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