WRAPINKNOT|2014-15年秋冬コレクション
WRAPINKNOT|ラッピンノット
多種多様な編み機と職人がクロスオーバーしてハイクオリティなアイテムを展開
縫製技術を駆使して追求する、ニットの可能性
「日本製のニットウェアを現代的に解釈し、季節にあわせたニット素材と、他素材との組み合わせを経験に裏打ちされた技術によって形成しています」と、「WRAPINKNOT(ラッピンノット)」のディレクター梅田大樹氏。新潟県五泉市で50年以上の歴史をもつ日本有数のニットファクトリー、ウメダニット(UMEDA KNIT)から2012年春夏にデビューして以来、日本メイドのラグジュアリーなニットコレクションを発信している。
Text by KAJII Makoto (OPENERS)
テーマは、「PATTERN & CODE」
──2014-15年秋冬コレクションのテーマ/コンセプトは?
今シーズンのテーマは、「PATTERN & CODE」。1960年代、ヒッピームーブメントに湧くサンフランシスコの街 ──ゴールデンゲートブリッジにかかる霧を特殊なジャカードで表現し、街全体が坂の多い格子状になっているのを編み組織で表現。
また、当時流行っていたフリンジにインスパイアされたものをコードを多用してモダナイズしています。
──今シーズンのルック撮影でこだわったポイントと、注目してほしいところは?
温かみのある色をバックに、得意のニットの良さが伝わるよう心がけました。注目してほしいところはラグジュアリーなニット糸使いです。
──スタイリング、シルエット、カラーなど、昨年の秋冬コレクションとのちがいは?
シルエットに大きな変化はありませんが、ニットのバリエーションが増え、圧縮ニットのライダースや特殊糸を使ったオフタートルなどがくわわりました。カラーではイエローとウインターホワイト、パープルを差し色として効かせています。
──今シーズンのキールック(コーディネイト)は?
ストレッチコールとニットの切り替えのテーパードラインの細みのパンツに、特殊糸で編んだローゲージのオフタートル、ニットオンニットで高級素材カシミアセーブルの指出しカーディガンをチョイスし、
ラッピンノットの真骨頂を打ち出したルック(下中)です。
──キーアイテムとキーカラーは?
キーアイテムは、前後リバーシブルニット、ヘリンボーンリバーシブルコート。キーカラーは、ウインターホワイト・イエローです。
──今シーズンこだわった「素材」は?
別注引きした防縮ウール6本撚りウール、カシミア100を超えるカシミアセーブル、雪玉のようなファンシーヤーンなどです。
──今、ファッションシーンで注目している「こと・人・モノ」は?
「こと」は、セレクトショップのあり方や動向。「人」は、ドリス ヴァン ノッテン。「モノ」は、humのジュエリー──なぜかレディースのアクセサリーが好きです。
──ウェブマガジンOPENERS(http://openers.jp/)に期待すること
ファッション以外のカルチャーを洗練されたイメージで打ち出して紹介していただくことに期待しています。
<主な取り扱い店>
WISM、EDIFICE、アーバンリサーチ、STUDIOUS、rumors、その他
HEMTPR
Tel. 03-6427-1030
http://www.hemtpr.com