HUM & RAWER|2014-15年秋冬コレクション
HUM & RAWER|ハム & ロワー
写真集『THE AMERICANS』に見られるモノクロームな世界観をウェアで表現
今シーズンのテーマは、「PULL MY DAISY」
OPENERSでは、デビューコレクションから紹介しているメンズブランド「HUM & RAWER(ハム & ロワー)」。デザイナーの濱田博昭氏は、今シーズンのルック撮影について、「モノクロームからセピアへの変化をウェアで表現しています」と語る。
Text by KAJII Makoto (OPENERS)
アーカイブと現代のミックス感を表現
──2014-15年秋冬コレクションのテーマ/コンセプトは?
今シーズンのテーマは、「PULL MY DAISY」。ビート世代の著名な写真家ロバート・フランクのワードローブやその周りの出来事からイメージし製作しています。写真集『THE AMERICANS』に見られるモノクロームな世界観をウェアで表現しました。
──今シーズンのルック撮影でこだわったポイントと、注目してほしいところは?
モノクロームからセピアへの変化をウェアで表現し、写真はあえてカラーにすることでアーカイブと現代のミックス感を表現しました。
──スタイリング、シルエット、カラーなど、昨年の秋冬コレクションとのちがいは?
今回は色数を減らすと同時に、素材も限定して使用しています。前回とはちがい、ジャージー素材を多用したりシルエットを大きくすることでリラックス感のある仕上がりになっています。
──今シーズンのキールック(コーディネイト)は?
下左のアノラックパーカ+ハットのスタイリングです。ミリタリーを連想させるオリーブグリーンのアノラックパーカを着たコーディネイトは、ロバート・フランクのスタイルそのものです。
キーカラーは、ブラック、グレー、キャメル(セピア)、オリーブ
──キーアイテムとキーカラーは?
キーアイテムは、ロバート・フランクのユニフォームでもあるミリタリージャケットをイメージしたアノラックパーカと、「PULL MY DAISY」に登場するビートたちが好んで着ていたチェスターフィールドコート。キーカラーは、ブラック、グレー、キャメル(セピア)、オリーブ。
──今シーズンこだわった「素材」は?
布帛のようなハリをもったジャージー素材です。Super140の糸をスムースという編み方で仕上げ、縮絨をかけることで布帛とジャージーの中間のような雰囲気を出しました。ウール×シルクのダブルフェイス素材は、毛糸のように太く軽い糸をシルクの細い糸で接結したリバーシブル使用の素材で、ションヘル織り機で織ることで柔らかく雰囲気のある仕上がりになっています。
──ウェブマガジンOPENERS(http://openers.jp/)に期待すること
デビューシーズンから毎シーズン、コレクションとインタビューを掲載していただいており非常に感謝しています。これからもOPENERSらしくブレずにつづけていってほしいです。
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