松田智沖|「ジョン ロブなオトコ」山野エミールさんを迎えて(3・最終回)
Fashion
2015年4月14日

松田智沖|「ジョン ロブなオトコ」山野エミールさんを迎えて(3・最終回)

ヤマノ アンド アソシエイツCEO 山野エミールさんを迎えて(3・最終回)

「エレガンスとはなにか」

山野エミールさんとの対談もいよいよ最終回。話は、私自身以前からうかがってみたかった「男にとって靴とはなにか?」という命題へ。
そして最後に、山野さんがおこなうさまざまな社会貢献活動のなかから、この秋、私たちもご協力させていただくことになった「京都フィレンツェ友好協会」主催の戯曲の公演についてお話さていただきます。

ホスト=松田智沖(ジョン ロブ ジャパン)まとめ=竹内虎之介(City Writes)写真=原恵美子

靴は“男の顔”ではないでしょうか

松田 山野さんだからこそ正面切っておうかがいしたいのですが、男にとって靴とはどういうものだとお考えですか?

山野エミールさん

山野 また難しい質問ですね。
年齢によって自分にとってのいい靴の基準も変わってきました。それは、さきほどもいいましたが、より履きやすさ、歩きやすさに重点を置くようになったということです。同時に、時間をかけて自分なりのスタイルというものを確立してきました。

洋服でいえば、若いころはたくさん浮気をして、色・柄モノなどもたくさん着ましたが、いまはほとんどネイビーの無地かグレーの無地です。
靴でいうと、黒か茶のスエード靴が多いですね。ただし、ひとついえるのは、男にとって靴はとても大切な存在だということです。強いていえば、靴は男の顔ではないでしょうか。

昔アメリカの友人に教わったジョークにこんなのがありました──日本であまり挨拶したくない人の前に出たときには、靴がちゃんと履けているか、ちゃんと磨けているかを見るといい。そうすると無意識のうちにお辞儀ができているから、というもの。
この話も、靴が男にとって重要だという前提があるからジョークになるんです。

松田 なるほど、靴は男の顔ですか。いいですね。

山野 さらにジョン ロブについていえば、これはもうエレガンスそのもの。では、エレガンスとはなにかといえば、私は絶対的な歴史と文化だと思っています。そして、そういう背景をもったものを身につけることは、仕事に対する自信にもつながる。ジョン ロブはそれを追求するためのツールではないでしょうか。

京都・高台寺でフィレンツェが誇るルネサンス戯曲を上演

松田 最後にオウプナーズ読者の方へお知らせをひとつ。
10月25、26日の2日間、京都の高台寺方丈で「京都フィレンツェ友好協会」主催によるルネサンス喜劇『マンドラーゴラ』というお芝居が上演されます。この公演に私どもジョン ロブ ジャパンも協賛させていただいており、本堂で今年のイヤーモデルのお披露目をさせていただくことになりました。じつはこの公演の実現のために、フィレンツェと京都の間に入って奔走されたのが山野さんです。ですので、ここでちょっと、この公演の内容について、山野さんからご紹介していただけませんでしょうか。

山野 ありがとうございます。ご存知の方もいらっしゃると思いますが、京都とフィレンツェは姉妹都市の関係にあります。しかし、これまであまり活発な交流がなかったことも事実でした。
そこで昨年、京都とフィレンツェにおける文化・経済の交流促進を第一の活動目的に「京都フィレンツェ友好協会」が設立され、最初の活動として去年の10月、日本の雅楽とフィレンツェのバイオリン・デュオを融合させたサロンコンサートを日本とイタリアでおこない、同じく11月には「いちひめ雅楽会イタリア巡回公演」をフィレンツェ・ラヴェンナ・ローマの3都市で行いました。

今回の『マンドラーゴラ』公演はその第3弾として、高台寺のご協力のもと開催する運びとなりました。

内容については『君主論』の著者として有名なニッコロ・マキァヴェッリによる、イタリア人ならではの人間味豊かな喜劇を、日本の伝統美を備えた高台寺で上演するというもので、もちろん初の試みです。

今回私自身は100%ボランティアなんですが、この東西のエレガンスの融合を純粋に楽しみにしています。

松田 私もいまから楽しみです。今日はお忙しいなか、本当にありがとうございました。

山野 いえいえ、こちらこそありがとうございました。

(おわり)

ジョン ロブ ジャパン
Tel. 03-6267-6010
http://www.johnlobb.com/

ジョン ロブ ジャパン協賛公演 「マンドラーゴラ巡回公演」の開催日時およびお問い合わせ先

10月25日(日)・26日(月)
会場│高台寺(方丈)※一般公開なし

10月29日(木)
開場│18:30、開演│19:00
入場料│一般2000円、学生1000円
会場│岐阜市文化センター催し広場
お問い合わせ
岐阜市文化センター
Tel. 058-262-6200

10月30日(金)
開場│17:30、開場│18:00
入場料│6000円(交流パーティ飲食代含む)
会場│大阪迎賓館
お問い合わせ
関西イタリア語文化センター
Tel. 06-6222-3386

           
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