「ジョン ロブなオトコ」藤田俊哉さん(2)
名古屋グランパスエイト 藤田俊哉さん(全3回/2)
「自分が経験していなければ、いいとか悪いとかいえない」
前回に引き続き、名古屋グランパスエイト 藤田俊哉さんにお話をうかがいます。愛用のサッカーシューズの話、ジョン ロブの話、ファッションの話。そんなやりとりのなかから、グラウンドでは観ることのできない藤田さんの素顔、さり気なくもたしかなこだわりが見えてきました。
ホスト=松田智沖(ジョン ロブ ジャパン)まとめ=竹内虎之介(City Writes)Photo by Jamandfix
一流のものがあったら、それを自分で感じたい
松田 ちょっと靴についての話をおうかがいしたいんですが、現在お使いのサッカーシューズはどんなものなんですか?
藤田 ずっとアディダスの『コパムンディアル』を使っています。1982年のスペインワールドカップのときに出たモデルなんですが、僕は高校生のときからコレ一筋です。
松田 そうなんですね。最新のモデルを履く選手も多いと思いますが、なぜずっと愛用されているんですか?
藤田 履きはじめた高校生のころはアディダスの最高峰モデルだから選んだんですが、そもそも既製品ですし、いまは特にこだわりはないんですよ。逆にこれだけずっと履いていると、これを履くことがこだわりになってしまった、という感じです。たしかにほかの選手で、ずっとおなじシューズを履き続けている人は少ないですね。でも不思議なもので、普遍的なものって、時代がひとやまこえると、またいい評価を得るものなんですよね。
松田 私生活ではジョン ロブも履いていただいていますね。
藤田 はい、10足以上あります。最初に買ったのは、ローファーの『ロペス』でした。たしかJリーガー2年目ぐらいだったと思います。
松田 なぜジョン ロブにしようと思われたんですか?
藤田 昔からジョン ロブは大人の靴だな、と思って憧れの存在でした。僕は一流のものがあったら、それを自分で感じたいんです。いつもそこまで行きたいと思っています。それについて人に話をするにしても、自分が経験していなければ、いいとか悪いとかいえないじゃないですか。これはモノだけでなく、サッカーもおなじです。トレーニング方法はいろいろありますが、試してみないとわからない。いろいろ試しているうちに無駄打ちもしなくなりますね。でも、買い物ではずいぶんと無駄打ちしましたけど(笑)。
最近、赤いものを身につけるようになりました
松田 洋服で好きなスタイルはどんなものですか?
藤田 自分のなかでは、カジュアルだけど、こぎれいなカッコが好きですね。チェックのシャツとネイビーのセーター、そしてデニムに革靴といった感じが定番です。でも、名古屋に行ってからちょっと変わったんですよ。むかしから自分の色は“青”だと思っていましたが、名古屋に移ってからチームカラーの赤を身につけるようにしてみたんです。最初は時計のベルトを赤に変えてみました。そのうちセーターやシャツなんかにも赤を使うようにしたりして。するとおもしろいもので、むかし嫌いだった赤がだんだん好きになってきたんですよ。
松田 そうやってチャレンジすることはいいことですね。なにかの記念に買い物されたりすることもあるんですか?
藤田 自分への記念品というのは好きですね。優勝のときとかMVP取ったときとか、なにかにつけて買ってしまいますね(笑)。
松田 どんなものを買うんですか?
藤田 やっぱり身につけられる時計とかが多いですね。
松田 人にプレゼントするのはどうですか?
藤田 人へのプレゼントも好きですよ。基本的に喜んでもらえることが好きだから、なにか大きなイベントでなくても、こまめにお土産を買ったりします。いまは、誰かに会うとなると必ず“きしめん”を買って行くんですよ(笑)。
松田 奥さまへのプレゼントは?
藤田 いちばんインパクトが強かったのは、はじめてイギリスから電話をかけたときの電話代です(笑)。その当時はホテルからの国際電話があんなに高いものだとは知らなかったので、普通に話をしてチェックアウトのときに精算したら数十万円になっていて本当にびっくりしました(笑)。でも、総じてプレゼントは好きですね。こういうのがあげられる男になりたい、という気もちもモチベーションにつながりますから。
藤田俊哉公式サイト│http://www.toshiya.tv/
Jリーグ選手協会会長インタビュー│http://j-leaguers.net/special/special/file023.html
我那覇選手 ドーピング問題 仲裁手続募金 特設ページ│http://j-leaguers.net/ganaha/index.html