「ジョン ロブな“オンナ”」高橋みどりさん対談(4)
Fashion
2015年3月4日

「ジョン ロブな“オンナ”」高橋みどりさん対談(4)

「ジョン ロブな“オンナ”」(4)
Oens代表兼イメージングディレクター 髙橋みどりさんとともに

これまで3回にわたってお送りしてきました髙橋みどりさんとの対談も、いよいよ最終回。ふたたび話を髙橋さん自身の靴へと戻しつつ、そこからショップのあり方、ショップの役目といったお話に髙橋さんとお話ししているだけで、なんだか元気が湧いてくるから不思議です。

構成=竹内虎之介(City Writes)photo by Jamandfix

ジョン ロブを履いて歩くと背筋が伸びます

――最後にまた髙橋さんご自身のお話をうかがいたいのですが、4足のジョン ロブは、どういうタイミングでお買いになられたんですか。

髙橋 最初に履いて気に入ってから、2、3年のあいだに立てつづけに買いました。ですから、とくに買ったタイミングに意味はなかったのです。

松田 でもこの4足はベストなチョイスだと思いますよ。

髙橋 ありがとうございます。

――男性のばあい、いい靴を履いていると自分に自信がもてたりするものですが、ジョン ロブを履いて変わったことはありましたか?

髙橋 女性の靴のように軽く、チャラチャラ歩けないというのもありますが、なんとなくジョン ロブを履いて歩くと背筋がピンと伸びますね。あとは、こんなによい靴なのに女性のあいだではあまり知っている人がいないという優越感を味わうこともできます。

松田 それはうれしいですね。ていねいに履いてくださってるし。ジョン ロブにかぎらず、靴はちゃんととっておかれるほうですか?

髙橋 むかしから靴は大好きで、全部とってあります。わからなくならないように箱に写真を貼って保管しています。

松田 それがいちばんいい方法ですね。今年の冬はどんな気分ですか?

髙橋 ここ何年か冬はブーツな気分ですね。乗馬ブーツっぽいものとかが好きです。で、ヒールはぺったんこのものがいい。そのほうがカタチがキレイなものが多いし、脚もすごくキレイに見えると私は思っています。

いいお店は名前を覚えていてくれる

松田 お買い物熱はいまなお旺盛なほうですか?

髙橋 じつは、さいきん日本ではあんまり買ってないんです。だから逆に買うときが怖いですけど。

編集部 行きたいお店がないとか?

髙橋 そうではないですが、さいきん忙しいこともあって、あまり自分の買い物には行けないですね。でも、仕事でいろいろなお店をまわってみて思うことは、これからますます二極化が進んでいくだろうということです。ひとつは、このジョン ロブのお店みたいに、高級なものをお客さまと対面して信頼関係のなかで扱っていくスタイル。お客さまが「あのお店のあの人から買いたい」と思うようなお店ですね。
もう一方は、コンビニ式に自分でレジにもっていくスタイルです。前者のなかでいいお店というのは、ひさしぶりに行っても名前をよく覚えていてくれるんです。そういうのってすごく安心できるし、うれしいものですよね。

松田 私はスタッフには、かかりつけのお医者さんのような存在になってほしいと思ってます。つねに顧客の方々の足の状態を把握し、些細な変化にも気がつき適切な対応をこころがけてほしいと、社員にいつもそういうふうにいっていますね。

髙橋 男の人で靴の好きな人のなかには、店員さん並みに詳しい人もいらっしゃいますからね。

松田 そうですね。何年か前の高級紳士靴ブームのときには多かったようですね。さいきんはエレガントさや上質さを求めてこられるお洒落なかたが多いと思います。ですから、私たちはそのようなお客さまに気持ちよく買い物してもらうようにこころがけることが何より大切だと考えています。お客さまおひとりおひとりのニーズを充分に把握出来るよう努力しています。

髙橋 それが直営店のよさであり、使命ですよね。私は洋服の大好きなかたや洋服関係のお仕事をしているかたをコーディネイトすることも多いんですが、そういうときは、いわゆる洋服屋さんっぽくないコーディネイトをこころがけています。洋服屋さんって、やろうと思えばピンクのポケットチーフだって、ピアスだってできちゃうわけじゃないですか。でも、とくに上品で高級なものを扱っているお店のばあい、それでは来るお客さまとの距離が生まれてしまいます。ですから、できるだけコンサバで上品なコーディネイトをするようにしています。ところで、ここにいらっしゃる女性はどんな人が多いですか?

松田 それが、女性があまりいらっしゃらないんですよ。女性客がいないのは冒頭でもお話ししたとおりですが、男性に付き添って奥さんが一緒に来ることも少ないんです。

髙橋 えー! なんでですか?

松田 というのも、男性(ご主人)はこんな高い靴を履いてるってことを奥さまに知られたくないから(笑)

―― ああ、そうですよね。そんなの知れたら自分にも40万のなにかを買ってくれっていわれちゃいますね(笑)

髙橋 それはみなさんの普段のおこないが悪いからですよ(笑)。女性だって、本当は旦那さんや恋人が素敵なほうがいいに決まってるじゃないですか。だから、できれば女の人にも来てほしいですよね。そうしたら、ジョン ロブのよさがわかって、私みたいに履きたいと思う女性も増えるかもしれませんし。

松田 そうですね。そうなるとうれしいですね。きょうは参考になるお話の数々、ほうんとうにありがとうございました。

髙橋 こちらこそ、とても楽しかったです。ありがとうございました。

Profile
Oens代表取締役
髙橋みどりさん

1990年、バーニーズ ニューヨークの日本進出にともない、バーニーズ ジャパン宣伝部ジェネラルマネージャーに就任。その後、ジョルジオ アルマーニ ジャパン広報室長を経て、2001年ビジネスシーンを強く意識した大型専門店エストネーションをオープンさせる。2005年6月にOensを設立。これまで培った経験と知識を生かし、さまざまなブランドのブランディングからPR、ショップのプロデュースなどを手がける。また、これまで日本にはほとんどなかった個人や企業に対するイメージコンサルティング、スタイリングを手がけ注目を集める。

Oensホームページ
http://oens.net/

           
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