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Fashion
2015年5月19日
1980年代前半のロンドン・ファッション事情
1980年代前半のロンドン・ファッション事情
Photo by Jamandfix
#40 ロンドン&ヴァンプ
CROLLA
これらはロンドンで1982、83年ごろに4、5万円ぐらいでしたね。「クローラ」は、キッチュでエキセントリックでオーセンティックな英国の植民地のファッションを取り入れた希有なブランドでした。
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ロンドンでもめずらしいテイストで、面白い存在でしたね。当時のシティのファッションの匂いは、いま身近なところではポール・スミスがそれに近いでしょう。
イギリスは日本が近代化を進めるときにすべての面で見習ってきた国なので、ものづくりなども伝統を重視しながら新しさを取り入れていく感覚など非常に身近な部分を感じます。
#41 ロンドンでのバイイング
GRENSON
ビームス時代のロンドンでの買い付けはオーセンティックなものが多かったですね。靴ならイギリスの靴の歴史に登場するグレンソンからエドワードグリーンに至るまで、シャツもオーソドックスなもので、ジョン ロブの本店がある通りのいわゆる町のシャツ屋で買い付けていました。
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スーツはキッチュなデザインものを探していました。ただサヴィルロウ以外のスーツはとても堅くて着にくいものばかりでした。
当時、インターナショナルギャラリー ビームスでは、36、38、40サイズの標準サイズのものをオーダーして、それを既製服として販売していました。切羽が開いているので、詰めるのは肩でしたね。ミュージシャンや編集者の人がお客さんでした。
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ロンドンのセレクトショップ「BROWNS」のみのグレンソン別注モデル
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ビームスオリジナルの「VALOR」はグレンソンで生産(86年)