『My Freedamn! Vol.5』 (2)
Fashion
2015年3月12日

『My Freedamn! Vol.5』 (2)

田中凛太郎氏インタビュー

『My Freedamn! Vol.5』 完成記念スペシャルトーク 第2回

『My Freedamn! Vol.5』P200-201より

本のテーマ談議から、いよいよ話は本の中身ヘと……。

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『My Freedamn! Vol.5』の目玉はスカル!

──具体的な中身ですが、今回の見どころはどのあたりでしょう?

田中 今回の目玉は、ずばりスカルです。古着マニアの間でもスカルは3本指に入るほど価値あるモチーフです。特にスカルのスカジャンというのは非常に希少で、値段もすごく高い。今回の本にはそれを数多く紹介しています。ここに10何着のスカルのスカジャンの写真がありますが、世界で現存している数自体50はないと思います。実はこの写真というのもまとめて撮ったわけではなく、これまで持ってる人に出会うたびに必ず撮らせてもらってたんです。滅多に出会えるものじゃありませんからね。

──撮影はどういうふうなやり方で?

『My Freedamn! Vol.5』P202-203より

田中 僕は情報が入るとすぐに行っちゃいますね。送ってもらって途中で何かあると大変ですから。仮に飛行機で行ったとしても、何かあったときの保険とか考えたらその方が安いですよ。さらに行くとそこでいろんなモノを見せてくれますから二重の意味で行ってしまった方が得ですね。

──凛太郎さんが自分で機材担いで行って撮るんですよね?

田中 そうですね。簡単な機材でその場で撮ります。露出も3段階しか切らないんですが、もう何千枚も撮ってますからまず間違いなく当りますね。

──あらためて見るとスカジャンもやっぱりいいですね

田中 日本人が作ってたというのがいいですよね。日本生まれのフィフティーズ。ユニークなフィフティーズですね。

『My Freedamn! Vol.5』P112-113より

本物を触った数ではたぶん世界一でしょう

──今回の本ではスタッズベルトもすごいですね

田中 これはこういうのを流行らせた人のコレクションです。彼は100本ぐらいは楽に持っているんですが、その中からページに入るだけ撮ったってかんじですね。これもあと20年ぐらいすると全然見られなくなるんじゃないでしょうか。

──凛太郎さんはそういうものを全部ナマで見てるところがすごいですよね

田中 僕自身は、こういうものが好きではありますがコレクターではないんですよ。でも、触ってる数だけは世界一だと思います(笑)。

──欲しくなったりしませんか?

『My Freedamn! Vol.5』P124-125より

田中 たくさん見てると逆に欲しくなくなりますね。キリがないですから。ただ見たり触ったりするのは気持ちいいですよ。

──古着をたくさん見ていると、そこに人の気配なんかも感じたりしますか?

田中 霊感は全然ないので…(笑)。冗談はさておき、やっぱりいいものは生きてますよ。ニオイが違いますね。

(つづく)

           
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