第2回 まずは浴衣を着てみよう(1)
Fashion
2015年5月21日

第2回 まずは浴衣を着てみよう(1)

粋なキモノの着こなし方を、イラストレーターの穂積和夫さんが提案する本連載。2回目は、いよいよ実践編として浴衣をとりあげます。
どこで手に入れるか、どうやって着るのか、そして粋なポイントは?

文とイラストレーション=穂積和夫

穂積和夫 Photo01

小さめの総模様がこなしやすい

今回はいきなりキモノを着るところから実践しよう。まずはこれからの季節、いちばん簡単かつ基本としての「浴衣(ゆかた)」から始めることにする。

とりあえずどこかの呉服屋へ飛び込む。浴衣の反物を見せてもらって、採寸して仕立てを頼む。反物と仕立賃それぞれ1万円くらい。デパートでもいい。

浴衣は原則として木綿地で裏はない。洗いさらしてくると、だんだん柔らかくなってくる。散々着たあとは、むかしはほどいて赤ん坊のおムツにしたものだ。

デパートでは既製品も売っているから、標準体型の人ならこれでも十分。仕立て上がりだから、買ってすぐ着ることができる。

あまり派手じゃない小さめの総模様などの方がこなしやすい。最初から大柄なつなぎ模様などで粋がっても、着方がおかしければなんにもならない。

既製品は縫製が中国だったりしてかなり怪しげなものもあるが、サイズがL/M/Sくらいはあるから、身長に合わせて調達しよう。

値段はおよそ1万円くらい。1万円で浴衣と帯と下駄の3点セットというのも先日見かけた。

アンティーク屋とかリサイクル屋と称する店もあるが、要するに古着屋だ。この間こういう店で浴衣が500円で出ていた。買おうかと思ったが、丈や袖の寸法が合わないので諦めた。

浴衣を着るときは長襦袢はいらない。下着はTシャツかランニングにステテコでOK。Tシャツは丸首はいけない。Vネックに限る。

第3回 まずは浴衣を着てみよう(2)へ続く(6月30日更新予定)
           
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